2018年9月26日(水)

北海道で震度6強、土砂崩れで生き埋めも 全域で停電

北海道地震
社会
2018/9/6 5:43 (2018/9/6 13:13更新)
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 6日午前3時8分ごろ、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、安平町で震度6強の揺れを観測した。震源の深さは約40キロ。マグニチュード(M)は6.7と推定される。札幌市内など道内全域の約295万戸で停電が発生している。火災や家屋の倒壊や土砂崩れも発生しており、消防などが確認を急いでいる。

 震度6強を観測したのは安平町。震度6弱は新千歳空港がある千歳市。震度5強は札幌市北区、苫小牧市、江別市、三笠市、恵庭市、長沼町、新ひだか町など。津波の心配はない。

 北海道で震度6強を観測したのは、計測による震度発表を始めた1996年以降初めて。

地震による土砂崩れで倒壊した家屋(6日午前、北海道厚真町)=共同

地震による土砂崩れで倒壊した家屋(6日午前、北海道厚真町)=共同

 震央付近を中心に入手できていない震度情報もあるが、気象庁は同庁が作成した推計震度分布上では安平町と千歳市の一部で「震度7を推定している」と明らかにした。大規模な土砂崩れが起きた厚真町の一部地区も推定で震度6強という。

 その後も揺れが続いており、同庁地震津波監視課の松森敏幸課長は「今後1週間程度は震度6強クラスの地震に注意する必要がある」と話した。

 電力会社のエリア全域での停電は2011年の東日本大震災でも例がない。菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、北海道電力の苫東厚真火力発電所(厚真町)は設備損壊が見つかり、速やかな再稼働が難しい状況だと明らかにした。

 一部で震度情報を入手できない原因は不明だが、停電や通信回路が寸断し、計測機器からデータが入電しなかった可能性がある。震度5弱以上を記録したとみられる観測点は大規模な土砂崩れの起きた厚真町のほか、日高町など7市町で17カ所。

 地震は地盤同士がぶつかってのし上がる逆断層型。震源から約10キロの距離には、石狩平野に南北に延びる石狩低地東縁断層帯が存在するが、関連は不明という。

地震により陥没した道路と傾いた建物(6日午前、札幌市清田区))=共同

地震により陥没した道路と傾いた建物(6日午前、札幌市清田区))=共同

札幌市東区では道路が幅1.5メートル、長さ300メートルにわたって道路が陥没した。

 道庁などによると、午後0時10分時点で、むかわ町で男性1人がタンスの下敷きになり死亡。新ひだか町でも1人死亡した。重傷は苫小牧市で2人、北広島市で1人、中傷は函館市で2人、軽傷は千歳市5人、函館市4人などで20人、負傷程度不明が札幌市83人など94人で、けが人は合わせて119人となった。

 厚真町の吉野地区では家屋の倒壊により複数の人が救助を要請。同地区では9人が生き埋めになっており、このほか14人の安否が不明。同町東和地区では2人が生き埋めになっている可能性があるという。道は午前6時に自衛隊に災害派遣を要請した。高橋はるみ知事は「前例のない大規模な地震。人命最優先で取り組む」と話した。

 北海道電力は全火力発電所を停止している。泊村にある泊原子力発電所の3基の原子炉は地震の前からいずれも運転を停止中。地震後、外部からの電源が供給されていない状態だが、非常用のディーゼル発電機が作動し、燃料貯蔵プールに入っている核燃料は安全に冷却できているという。

 NTT東日本によると、午前8時時点で厚真町、むかわ町など道内9自治体の固定電話約3万4千回線で通信障害が起きている。設備の故障が原因といい、復旧の見込みは立っていない。

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