2018年9月24日(月)

米国務長官、パキスタン首相と会談 アフガン安定で協力要請

南西ア・オセアニア
北米
2018/9/5 23:04
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 【ニューデリー=黒沼勇史】ポンペオ米国務長官は5日、パキスタンの首都イスラマバードを訪れ、8月に就任した同国のカーン首相と会談した。反政府武装勢力タリバンの活動で安定しない隣国アフガニスタンの情勢を主に協議。米側はパキスタン軍部がタリバンの一部を支援しているとみており、パキスタン側にアフガン安定へ一段の協力を求めたもようだ。

 会談には、米軍の制服組トップであるダンフォード統合参謀本部議長のほか、パキスタンのクレシ外相、バジワ陸軍参謀長らも加わった。

 パキスタンのジオTV(電子版)によると、会談で話がアフガン情勢に及ぶと、米側は「もっと(アフガン和平に)関与してほしい」と繰り返した。これに対し、パキスタン側は「包括的な立ち位置」を説明した。

 米国はかねてパキスタン軍が水面下でタリバンを支援していると不満を表明。タリバンの戦闘員がパキスタン側の「安全地帯」(トランプ米大統領)に潜伏し、アフガン側へ越境攻撃するのを見逃していると非難する。

 米国はポンペオ氏の訪問前、パキスタンに対する3億ドル(約330億円)の軍事援助の停止も決め圧力をかけた。ポンペオ氏は、パキスタンに向かう機中で記者団に「(パキスタンは)アフガン再建へ真剣に関与してほしい」と指摘していた。

 一方、パキスタンはタリバン支援を否定する。

 パキスタン軍にとって南アジア情勢を不安定なままにしておけば政権に対して大きな発言力を維持できる。それがタリバン掃討に消極的な理由の一つだ。カーン氏の与党が7月の総選挙で、軍の支援を受けて勝利したといわれることも、この問題を複雑にしている。

 ポンペオ氏は5日夜、パキスタンの隣国インドに移動する。6日にニューデリーで米国とインドが初めて開催する外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)に出席する。

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