2018年11月15日(木)

ミラーレス、ソニーに挑む キヤノンが高級機参入

エレクトロニクス
2018/9/5 19:30
保存
共有
印刷
その他

不振のデジタルカメラ市場で唯一好調なミラーレスカメラを巡る競争が激しくなってきた。キヤノンは5日、同社として初の高級ミラーレスカメラを発表した。同分野で先行するソニーに挑む。一眼レフの販売に影響を与えかねないが、ソニーへの顧客流出防止を優先する。ミラーレスにはニコンも8月、3年ぶりに再参入しており、大手3社が出そろった。

キヤノンの真栄田雅也社長は5日の発表会で「今まで到達したことのない高画質を実現した」と胸をはった。「EOS(イオス) R」の想定価格は税別23万円。10月下旬から販売する。プロや愛好家向けの上位機種で、専用のレンズ一式も合わせて売る。

真栄田社長は新製品について「(ミラーレス特有の)軽量小型を打ち出しているわけではない」と強調する。一眼レフでは構造上実現できなかった軽いレンズを目玉として打ち出す方針だ。

キヤノンのミラーレスはこれまで入門機だけだった。高級機を出すと、得意とする一眼レフとの食い合いは「ある程度生じる」(同氏)が、今後は商品開発資源の軸足をミラーレスに移す。

ミラーレスは写真共有サイト「インスタグラム」の人気でスマートフォンのカメラでは満足できない消費者が買うようになった。センサー技術などの向上でプロ向けの市場も広がっている。

この動きをうまく取り込んだのがソニーだ。高画質の独自センサーを武器にミラーレス市場でのシェアを4割まで伸ばした。高級機に限れば独占状態を築き、キヤノンとニコンが一眼レフで築いた牙城だったプロ市場に切り込んでいる。

キヤノンとニコンはレンズの質で対抗する。プロ向けは風景やスポーツなど、用途に応じて様々な交換レンズが必要になる特殊な市場だ。キヤノンはミラーレスに最先端の光学技術を盛り込み、収益性の高い高級カメラで巻き返しを図る。

今なら有料会員限定記事もすべて無料で読み放題

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報