2018年11月18日(日)

中国の8月新車販売 米中貿易摩擦の余波 大半の日系各社に減速感

自動車・機械
中国・台湾
アジアBiz
2018/9/5 20:00
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【貴州省(中国南部)貴陽=中村裕】トヨタ自動車は5日、中国での8月の新車販売台数(小売台数)が前年同月比22.6%増の13万3000台だったと発表した。中国が7月から輸入車に対する関税を大きく引き下げたため、日本から全量を輸入する高級車「レクサス」などが好調だった。ただ現地生産が多い日産自動車が4%増にとどまったほか、ホンダは9.9%減、マツダも12.7%減。日系メーカーに減速感が出てきた。

米中による貿易摩擦の長期化が日系メーカーの中国販売にじわりと影響を与え始めた。米中摩擦がエスカレートした7月、以前から市場の閉鎖性を国際的に批判されてきた中国は、市場の開放性をアピールするため、米国以外からの輸入車の関税を、従来の25%から15%に引き下げた。

その結果、全量を日本から輸入し、割安感が出たトヨタのレクサスブランドの販売が一気に増えた。前年同月比で59%増の約1万8000台に達し、単月のレクサスの販売台数として過去最高を記録した。

ただ、トヨタのように関税引き下げの恩恵を受けるメーカーはむしろ少ない。米中貿易摩擦が過熱した6月から中国株は下落。指標となる上海総合指数は節目の3000を大きく割り込み、足元では2700台で推移する。中国景気の減速感から新車の購買意欲も下がり、株価下落と時を同じくして、6月から中国の新車市場にも減速感が出始めた。7月の販売実績はついに前年割れとなる4%減となった。

影響は中国市場で好調だった多くの日系メーカーにも出てきた。日系で中国販売首位を走ってきた日産は7月販売が2%増にとどまったが、8月も4%増の12万7077台。2カ月連続で1ケタ台前半の伸びだった。

ホンダも厳しい。今春、リコール問題に絡み主力車「CR―V」の一時販売停止を余儀なくされた。その後、浮上のきっかけをつかみ始めたが、ここにきて市場全体が勢いを欠くようになったことで、8月まで7カ月連続で前年割れが続く。

今春まで好調だったマツダも、8月まで3カ月連続で2ケタのマイナスとなり、落ち込みが激しい。長期低迷を続けていたスズキも中国生産からの撤退を決めた。

米中摩擦の市場への直接的な影響の度合いは定かでない。ただ、中国の新車市場は米中摩擦が激しくなった6月から勢いを欠く。7月は一段と落ち込み、足元ではさらに消費マインドが低下している可能性がある。

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