トランスコスモス、タイでクーポン配信 東南ア拡大

【バンコク=岸本まりみ】トランスコスモスはタイでスマートフォン(スマホ)向けクーポン配布サービス「ガッチャモール」を始めた。スーパーやコンビニエンスストアなどタイの1500店以上がクーポンを配信。2020年までに利用者300万人、参加店舗2万店の獲得を目指す。タイを皮切りに、ベトナムやフィリピンなど東南アジアに事業を広げる考えだ。
トランスコスモスグループのグランドデザイン(東京・港)が運営する。タイではファミリーマートやローソン、大手スーパー「トップスマーケット」、東急百貨店など計1500店以上が参加。8月に試験運用を始め、すでに2万人の利用者を獲得したという。
ガッチャモールは人工知能(AI)で利用者の行動パターンを分析し、それぞれの消費行動に合わせたクーポンを配信。利用者はスマホ用サイトで欲しいクーポンを選び、店舗で提示して割引などの特典を受け取る仕組みだ。日本では16年にサービスを始め、約1040万人の利用者がいるという。
最近は海外進出を加速している。7月に台湾に進出し、東南アジアでの事業拡大の一歩としてタイでサービスを始めた。トランスコスモス・タイランドの松尾俊哉ディレクターは「インターネット利用時間の長いタイはサービスとの親和性が高い」と期待感を示した。