2018年9月21日(金)

国債先物取引、8月は前年比5割増の134兆円 日銀緩和修正で

経済
2018/9/5 20:00
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 国債先物市場の取引が久々に復調した。日本取引所グループによると、8月の国債先物の取引代金は前年同月比49.4%増の134兆円。日銀が7月末、国債市場の機能低下などの副作用に対応して変動幅を広げる政策修正を実施したことを受け、市場参加者の売買が膨らんだ。取引金額は8月としては2007年以来11年ぶりの水準だ。

 国債先物は売買の中心となる銘柄が切り替わる「限月交代」のある3、6、9、12月に取引が増えやすい。今年は日銀の新たな長期金利操作の姿勢を試そうと、通常なら比較的取引が細りやすい8月も売買が膨らんだ。

 特に活発に動いたのが海外投資家だ。海外投資家は日銀の政策修正をきっかけに金利が上昇すると読み、月初に大幅な国債売りを膨らませていた。日銀の金融政策決定会合を挟んだ7月30日~8月3日の週に海外投資家は3.4兆円も国債先物を売り越した。週次での売り越し幅はデータを遡れる2014年3月末以降で最大だった。

 ただ8月中旬ごろから「日銀の狙いはあくまで変動の容認で、自ら金利を高めに誘導することはない」との見方が強まった。海外勢は先物市場でいったん売った国債の買い戻しを進めていたようだ。8月20~24日の週に海外勢は月初の3兆円超の売り越しから1兆円の買い越しに転じていた。

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