満身創意(岡崎慎司)

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今季のテーマは「足首」 新しい身体で戦う覚悟

2018/9/6 6:30
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新シーズンを迎えるにあたり、僕はテーマや目標を定める。自分の置かれた状況を把握し、さらにここから上へ行くために何をどうすべきかを悩み、考えるなかで、自然に答えは生まれてくる。

例えば、昨季は「一喜一憂しない」だった。開幕2戦連続を含め、英・プレミアリーグの前半戦で6得点したものの、後半戦はケガに悩まされた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会も足首のケガに苦しんだ。そんな2017~18年シーズンで、「一喜一憂しない」は僕の大切なよりどころになってくれた。

今季は8月25日のサウサンプトン戦の終了間際にリーグ戦初出場、3日後のリーグカップで初先発した。3部リーグの相手にレスターは4-0と圧勝したが、僕は無得点。それでも、久しぶりのフル出場に充実感を味わった。

8月28日、リーグカップで今季初先発した=ロイター

8月28日、リーグカップで今季初先発した=ロイター

守備陣からボールを引き出し、ポストプレーでチャンスをつくる、周りを生かす最低限の仕事はやれたと思う。ライバルとされる若い新加入選手の活躍にも焦りはない。動じない心を持てるのは、昨季の「一喜一憂しない」が生きているからかもしれない。

「足首」

不思議に聞こえるかもしれないが、これが今季の僕の目標でありテーマだ。試合に復帰したが足首に痛みは残り、ケアも必要な状態。身体のケアは毎日の小さな積み重ねが大切で、実は僕の苦手な分野だ。ただし、「完治」が痛める前の状況へ戻ることだとすれば、僕の目標は完治ではないのかもしれない。

長いサッカー人生でケガに長期間、悩まされたことはなく、リハビリとも無縁でやってきた。しかし、加齢とともに身体は変化するし、負傷したことで別の部位にひずみが生じることもある。ここからは「元通り」にしてではなく、新しい身体で戦うことになると覚悟している。

「足首」の二文字が象徴するのは、自身の身体と向き合う日々は、移籍して新しい環境でもがく毎日と同じ、ということ。向上するために避けては通れない新しい道。

「W杯のためにサッカーをしているわけじゃない」

僕はずっとそう思ってきた。最近は4年に1度の「W杯」に向かって自分は走ってきたんだとつくづく感じる。

10年南アフリカ大会では直前に先発を外され、自分の力不足を思い知った。ドイツで万全なシーズンを過ごして挑んだ14年ブラジル大会は何もできず、プレミアリーグ移籍を決意した。そしてロシア大会で味わった苦い思いは、フィジカルケアという新しい課題を与えてくれた。

W杯を体験して生まれた課題は、その後の僕を導いてきた。サッカー人としてW杯のためだけに生きているわけではないけれど、W杯で輝きたいという執念は、今も自分に宿っていると確認した。

(レスター所属)

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