2019年5月27日(月)

満身創意(岡崎慎司)

フォローする

今季のテーマは「足首」 新しい身体で戦う覚悟

2018/9/6 6:30
保存
共有
印刷
その他

新シーズンを迎えるにあたり、僕はテーマや目標を定める。自分の置かれた状況を把握し、さらにここから上へ行くために何をどうすべきかを悩み、考えるなかで、自然に答えは生まれてくる。

例えば、昨季は「一喜一憂しない」だった。開幕2戦連続を含め、英・プレミアリーグの前半戦で6得点したものの、後半戦はケガに悩まされた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会も足首のケガに苦しんだ。そんな2017~18年シーズンで、「一喜一憂しない」は僕の大切なよりどころになってくれた。

今季は8月25日のサウサンプトン戦の終了間際にリーグ戦初出場、3日後のリーグカップで初先発した。3部リーグの相手にレスターは4-0と圧勝したが、僕は無得点。それでも、久しぶりのフル出場に充実感を味わった。

8月28日、リーグカップで今季初先発した=ロイター

8月28日、リーグカップで今季初先発した=ロイター

守備陣からボールを引き出し、ポストプレーでチャンスをつくる、周りを生かす最低限の仕事はやれたと思う。ライバルとされる若い新加入選手の活躍にも焦りはない。動じない心を持てるのは、昨季の「一喜一憂しない」が生きているからかもしれない。

「足首」

不思議に聞こえるかもしれないが、これが今季の僕の目標でありテーマだ。試合に復帰したが足首に痛みは残り、ケアも必要な状態。身体のケアは毎日の小さな積み重ねが大切で、実は僕の苦手な分野だ。ただし、「完治」が痛める前の状況へ戻ることだとすれば、僕の目標は完治ではないのかもしれない。

長いサッカー人生でケガに長期間、悩まされたことはなく、リハビリとも無縁でやってきた。しかし、加齢とともに身体は変化するし、負傷したことで別の部位にひずみが生じることもある。ここからは「元通り」にしてではなく、新しい身体で戦うことになると覚悟している。

「足首」の二文字が象徴するのは、自身の身体と向き合う日々は、移籍して新しい環境でもがく毎日と同じ、ということ。向上するために避けては通れない新しい道。

「W杯のためにサッカーをしているわけじゃない」

僕はずっとそう思ってきた。最近は4年に1度の「W杯」に向かって自分は走ってきたんだとつくづく感じる。

10年南アフリカ大会では直前に先発を外され、自分の力不足を思い知った。ドイツで万全なシーズンを過ごして挑んだ14年ブラジル大会は何もできず、プレミアリーグ移籍を決意した。そしてロシア大会で味わった苦い思いは、フィジカルケアという新しい課題を与えてくれた。

W杯を体験して生まれた課題は、その後の僕を導いてきた。サッカー人としてW杯のためだけに生きているわけではないけれど、W杯で輝きたいという執念は、今も自分に宿っていると確認した。

(レスター所属)

満身創意(岡崎慎司)をMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

サッカーコラム

電子版トップスポーツトップ

満身創意(岡崎慎司) 一覧

フォローする
12日のチェルシー戦の終了後、サポーターの声援に応える岡崎(左端)=共同共同

 5月12日、プレミアリーグ最終戦に途中出場した。客席を埋めたサポーターから、いつも以上に温かな声援を送られた。試合後には今季限りで退団する選手の一人として名前を呼ばれ、チームメートとピッチを回った。 …続き (5/22)

移籍先は「ストライカーで勝負できるか」を基準に選ぶつもり=ロイターロイター

 今年から鹿島のキャプテンになったウッチー(内田篤人)の言動に報道などを通して触れると、彼の変化を感じる。以前なら心情を行動や言葉で表現するタイプじゃなかった。強豪クラブのキャプテンとなった今は、その …続き (4/24)

身の振り方の選択肢を少しでも増やすために力を尽くすのみ=ロイターロイター

 日本代表の活動期間、メンバーに選ばれていない僕は心身ともにさまざまなリフレッシュができる。時にクラブは3連休になり、時間が合えば家族と小旅行へ出かけることもある。子供の学校やサッカーの練習があり、昔 …続き (3/28)

ハイライト・スポーツ

[PR]