2018年11月20日(火)

米・メキシコ、NAFTA巡る合意に「為替条項」 通貨安けん制

トランプ政権
貿易摩擦
北米
中南米
2018/9/5 9:16
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【ワシントン=鳳山太成】北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡り、米国とメキシコの両政府が通貨政策の透明性を約束する「為替条項」の導入で合意したことが4日までに分かった。米財務省関係者が明らかにした。輸出促進のための競争的な通貨安誘導を控えることを見直し後の新協定に盛り込む見通し。トランプ米政権は他国との通商交渉でも為替条項の導入を働きかける構えだ。

為替条項は両政府が8月27日に大筋合意したNAFTA見直し案に盛り込まれた。財務省関係者は「通貨政策の透明性について非常に強い条項を初めて取り入れた」と説明している。

メキシコはすでに競争的な通貨安を控えることを国際的に約束しており、今回合意した為替条項による通貨政策への影響は不透明だ。米国とメキシコは9月中に新協定の条文を公表する見込み。メキシコのグアハルド経済相は自国の自由な通貨政策が縛られるような内容ではないと主張している。

貿易促進のために結ぶ自由貿易協定(FTA)では通貨安誘導を封じる為替条項は通常盛り込まないが、米国は通商交渉での同条項導入に意欲的だ。トランプ政権は米韓FTAの見直し交渉でも競争的な通貨切り下げを禁じたり、金融政策の透明性と説明責任を約束したりするといった条項を、強制力を持たない「付帯協定」に盛り込んだ。

トランプ米大統領は中国の人民元安を人為的と批判している。米自動車業界や議会には貿易協定に為替条項を求める声が多く、日本にも圧力を強める可能性がある。

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