2018年9月19日(水)

米政権「作り話ばかり」 著名記者の内幕本巡り

トランプ政権
北米
2018/9/5 7:38
保存
共有
印刷
その他

 【ワシントン=永沢毅】米ホワイトハウスは4日、著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が近く出版するトランプ政権の内幕を描いた著書について「作り話ばかりだ」と批判する声明を出した。同書は政権高官がトランプ氏を「小学5~6年生の理解力しかない」と罵ったり「ロシア疑惑」の聴取に前向きな同氏を周辺が「囚人服を着ることになる」と制したりする場面が豊富に描かれている。ホワイトハウスは政権運営に打撃になると判断したとみられる。

 ウッドワード氏はニクソン大統領を辞任に追い詰めたウォーターゲート事件を巡る調査報道で知られる。11日に発売される本の題名は「恐怖 ホワイトハウスのトランプ」。米メディアによると、内容はトランプ氏の奔放な言動に振り回される政権高官の動きが中心だ。

 例えば、安全保障政策を議論する会議でトランプ氏が在韓米軍の必要性を疑問視すると、マティス国防長官が「第3次世界大戦を防ぐためにいるのです」と反論。マティス氏は会議後、トランプ氏について「小学5~6年生程度の理解力しかない」と嘆いた。

 同書によるとトランプ氏は昨年1月の就任から1か月のうちにダンフォード統合参謀本部議長に北朝鮮への軍事攻撃計画の提示を要請。ダンフォード氏を動揺させた。トランプ氏の暴走を止めようと、周辺が書類を隠すことも頻繁にあるという。

 トランプ氏がロシア疑惑を巡るモラー特別検察官の聴取に応じると主張し、予行演習をした場面もある。しかし、トランプ氏が頻繁にウソをつくため偽証罪に問われかねないとみた同氏の弁護士は聴取は不可能と判断。トランプ氏に「聴取を乗り切る方法はありません。囚人服を着ることになります」と言い放った。

 同書によるとシリアのアサド政権による化学兵器の使用疑惑が浮上した2017年4月、トランプ氏はアサド大統領を念頭に「ヤツを殺せ」と電話でマティス氏に指示。マティス氏は「即座に対応します」と応じながらも、実際には動かないよう部下に指令を下し、現実的な空爆を実施するにとどめた。

 マティス氏は4日に声明を出し「そんなことは言っていない。これはワシントン独特の文学だ」と主張。トランプ氏を「彼はまぬけだ。私たちは狂った街にいる」と罵ったと書かれたケリー首席補佐官も「発言は真実ではない」と表明した。

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報