2018年9月19日(水)

「AI刑事」誕生する? 警察庁が実証実験

社会
2018/9/4 20:56
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 人工知能(AI)を犯罪捜査や警備にどこまで使えるか――。警察庁が来年度からこんな実験を始める。防犯カメラの画像から自動車の車種を特定したり、雑踏の中で不審者を見つけたりすることができるか探る。うまくいけば将来、どんな難事件も解決する「AI刑事」が誕生するかもしれない。

 実証実験の内容は「自動車の車種判別」「疑わしい取引の分析」「不審者・不審物の抽出」の3項目。費用として2019年度の概算要求に1億4千万円を計上した。警察庁が本格的にAIの実験に取り組むのは初めて。

 自動車の実験は、不鮮明だったり一部しか映っていなかったりする防犯カメラの画像から、車種や年式を特定するのが目標。あらかじめ大量の車両のデータを学習させる。事件現場付近を通った車が分かれば容疑者や目撃者を捜しやすくなる。

 金融取引などで犯罪やマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがあるものを判断できるかも調べる。現在金融機関などが「疑わしい取引」として警察に届ける通報は年間約40万件。AIに過去の摘発事例などを学習させ、犯罪の可能性があるものを絞り込むことができれば捜査が効率化する。

 大規模なイベントの際に、不審な人物や物を判別できるかどうかも実験する。

 いずれも実際の捜査現場に投入できるかは未知数だが、実験の成果を踏まえながら他の捜査や警備への応用も検討する。

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