2019年6月26日(水)

仏スポーツ相が辞意 相次ぐ辞任、マクロン政権に揺らぎの兆し

2018/9/4 19:16
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【パリ=白石透冴】フランスのフレセル・スポーツ相は4日、「個人的な理由で」辞任すると発表した。8月下旬にはユロ・エコロジー相が政権内での意見の不一致を理由に辞意を表明したばかり。マクロン大統領の支持率は4日の報道で過去最低を更新し、安定していた政権基盤が揺らぐ兆しがみえる。

フレセル氏は「国際協力などの自分の目標を、別の方法で追求することにした」との声明を発表した。直接の辞任の理由はわかっていない。

フレセル氏はフェンシングの世界チャンピオン経験者で、17年のマクロン政権発足時に閣僚に就いた。2024年パリ五輪の準備でかじ取りを続けるとみられていただけに、仏メディアは「驚きの辞任」と伝えている。

仏政府は4日、フレセル氏の後任に元背泳ぎ世界チャンピオンのロクサナ・マラシネアニュ氏、ユロ氏の後任に環境保護政党出身で国民議会(下院)議長のフランソワ・ドルジ氏を任命した。

ただ相次いだ閣僚の辞任は政権に打撃となりかねない。7月にはマクロン氏の警備担当者が警察のふりをしてデモ参加者に暴行を加えたことが明らかになっており、仏国民の間では政権への不信感も広がっている。

4日明らかになった仏調査会社Ifopの世論調査によると、マクロン氏の支持率は7月より10ポイント下がって31%と過去最低を更新した。歴代で最も人気がないと言われたオランド前大統領の同時期の支持率(32%)を下回った。

マクロン氏は欧州連合(EU)統合の深化に向け、19年5月の欧州議会選での勝利をめざしている。支持率低下が続けば、反EUを唱える他党の党勢拡大を許すおそれがある。

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