オタフクソース、7大アレルゲン不使用のごはんシリーズ新発売
お好み焼き、とんかつなど3食品
オタフクソース(広島市)は、小麦アレルギーを持つ人も食べられるお好み焼き粉などの新商品「KAKOMU(かこむ)ごはんシリーズ」を発売した。「お好み焼・たこ焼の素」「トンカツの素」「煮込みハンバーグの素」の3種類を提供。代替原料の配分を調整し香りやコクなど本格的な味を再現した。

新シリーズの3品は卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かにといった7大アレルゲンを使用していない。アレルギー罹患(りかん)者の数が特に多い卵、乳、小麦を使わないで作るのが難しい一方、家庭での人気が高い献立として今回の3品を選んで開発した。価格はいずれも1袋360円(税別)。
お好み焼きでは小麦粉ではなく米粉を使用。とんかつは加熱した大豆をすりつぶしてフレーク状にしたものを、卵や小麦粉、パン粉の代わりに豚肉にまぶして揚げる。専用のソースも付く。煮込みハンバーグはジャガイモ粉末や味噌でデミグラスソースのコクを再現した。
同社では2008年に離乳食を終えた子ども向けの7大アレルゲン不使用商品「1歳からのシリーズ」を発売した。かこむシリーズは、アレルギーを持つ幅広い年齢層が対象で「家族と同じごはんを食べられない」「アレルゲン不使用は味付けが薄い」といった悩みを解決するため、本格的な味に仕上げたという。
かこむシリーズは15年に、同社の若手社員が広島県が実施する社内起業家育成プログラム「イノベーターズ100広島」に参加した際に発案したアイデアを基に事業化した。