2018年9月23日(日)

MHIヴェスタスが世界最大出力の風車、英国で90基受注

自動車・機械
環境エネ・素材
ヨーロッパ
2018/9/4 15:00
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 三菱重工業とヴェスタス(デンマーク)が折半出資する洋上風力発電設備会社、MHIヴェスタスは4日、英国東岸の洋上風力発電プロジェクト「トライトン・ノール」向けの発電設備90基を受注したと発表した。世界最大出力9500キロワット級の設備を納める。世界で最も洋上風力発電の競争が厳しいといわれる英国で実績を積み上げ、事業拡大に弾みをつける。

MHIヴェスタスは洋上風力の超大型で受注上積みを狙う(写真は英国で手掛けた洋上風力発電設備)

 トライトン・ノールは、英国東岸の北海洋上で進む86万キロワット級の洋上風力発電プロジェクトで、発電された電力は英国家庭80万世帯以上の年間消費電力量を賄える。

 MHIヴェスタスは同プロジェクトに世界最大出力を誇る「V164―9.5MWタービン」90基を納める。5年間のサービス保守契約も結んだ。受注金額などは明らかにしていないが、同社が14年に設立されて以来、最大規模の受注になるという。

 9500キロワット級の洋上風力発電設備はオランダで20年に納入予定の「ボルセラ3/4」プロジェクト向けに77基を受注している。超大型洋上風力発電の受注はトライトン・ノールで2件目となる。超大型を巡っては洋上風力発電世界首位の独シーメンスとスペイン大手ガメサの合弁会社も力を入れている。世界の競合がしのぎを削る英国市場で実績を積み、さらなる顧客開拓につなげる。

 トライトン・ノールは、日本の再生エネルギーにとってもう一つ意義がある。プロジェクトを担うのは、独再生エネルギーのイノジー社傘下の「トライトン・ノール洋上風力発電事業会社」だが、同社にJパワーが25%、関西電力が16%をそれぞれ出資する。日本の電力会社が海外の洋上風力発電事業に初めて携わる。Jパワーと関電は洋上風力のノウハウを同プロジェクトを通じて得る。

 MHIヴェスタスは14年に三菱重工とヴェスタスが風力発電のノウハウを持ち寄り、折半出資で設立した。三菱重工は出資比率を51%に引き上げる権利を持っていたが、16年4月にその権利行使を見送った。折半出資の対等の協力関係で今後も事業拡大を狙う。

(企業報道部 星正道)

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