交差点の"UFO"一新へ 宮城の信号機、老朽化で

2018/9/4 9:19
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緑や赤のライトで四方を照らす未確認飛行物体(UFO)が、交差点の真ん中に浮いているように見える――。宮城県の通称「UFO型信号機」が、老朽化に伴い今後一新される。4方向に向けた車両用、歩行者用の信号すべてを1つにまとめた珍しいタイプだが、交通量の減少で撤去される可能性もあり、今後も存続するかは不透明だ。

仙台市内に設置されている「懸垂型交通信号灯器」(8月17日)=共同

仙台市内に設置されている「懸垂型交通信号灯器」(8月17日)=共同

正式名称は「懸垂型交通信号灯器」で、道路脇の柱から交差点の中央へアームを伸ばし、交差点のどの方向からも見えるよう信号をつるしている。1979~86年に設置された。道路が狭く、複数の柱を設置するのが困難な交差点に付けるための工夫で、県警の担当者は「当時の先輩方にとって自慢の信号機だった」と振り返る。

製造した名古屋電機工業(愛知)によると、視察で渡欧した社員が、ワイヤでつるされた現地の信号機から着想を得て開発。名古屋市や仙台市などで導入された。

宮城県警によると、県内に26カ所あり、ほとんどが設置から30年以上経過し老朽化が進む。

県警は5年以内に、県内の全信号機を省エネに配慮した発光ダイオード(LED)に替える方針。交通量が減少した交差点では撤去も検討する。

UFO型は、警察庁で定めた仕様に対応していないため、国の補助金が下りないなど財政負担も大きい。県警は「通常の信号機への更新も含め、対応を検討していきたい」としている。〔共同〕

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