カタルーニャ州の自治権拡大へ住民投票 スペイン首相が提案

2018/9/4 9:00
保存
共有
印刷
その他

【パリ=白石透冴】スペインのサンチェス首相は3日、独立問題がくすぶる北東部カタルーニャ州で自治権拡大を問う住民投票を実施すると提案した。時期は明らかにしなかった。住民の不満を和らげ、独立問題を収束させる狙いがある。州政府は独立を求める構えを崩しておらず、事態の打開につながるかは不透明だ。

サンチェス氏は3日の地元ラジオで、同州との対話が「自治権拡大のための住民投票に発展する。独立の住民投票ではない」と語った。同州は既に教育、警察、福祉の一部で自治権を持つが、北部バスク州に認められている徴税権などの追加が議題になる可能性がある。

だが強硬な独立派として知られるカタルーニャのトラ州首相は同日、「独立の手続きは後戻りできない。州の自己決定の権利は議題に載せられない」と主張の違いを改めて強調した。

同州の独立運動を巡っては2017年10月に州政府が独立宣言をしたことから、ラホイ前政権が現憲法下で初めて同州の自治権を停止する事態に発展した。プチデモン前州首相はベルギーに事実上亡命し、18年5月に同氏を支持するトラ氏が後任となった。

現在の州議会は独立派が過半数を占めるなど、独立運動は衰えていない。6月に就任した中道左派社会労働党のサンチェス氏は州政府と対話する姿勢をみせている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]