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台風21号、関西を直撃 関空閉鎖で3千人孤立 復旧のメド立たず

(更新)

強い台風21号は4日午後、近畿や北陸地方を縦断した。記録的な暴風や高潮となり、関西国際空港では最大風速46.5メートルを観測。自動車メーカーなどが工場の操業を休止するなど関西地方を中心に企業活動に影響が出た。大阪湾ではタンカーが関西国際空港連絡橋に衝突し、関空は閉鎖。5日中の空港再開はないという。大手航空会社では5日の関空発着便の国内、国際線とも全便の欠航を決めるなど都市機能がマヒしている。

安倍晋三首相は4日午後、首相官邸で開いた豪雨非常災害対策本部会議で「自治体や関係機関と連携し、被害の拡大を極力防ぐため全力を尽くしてほしい」と指示、台風の災害対応にあたった。

第5管区海上保安本部(神戸市)によると、午後1時半ごろには関空と対岸を結ぶ連絡橋に、停泊中のタンカー宝運丸が衝突。台風による強風の影響で流されたとみられる。衝突場所は関空から約20メートル付近で広範囲にわたって橋脚などが損傷した。連絡橋は人工島にある関空と対岸を唯一結び、上部を車、下部を鉄道が走る2層構造。関西エアポートは連絡橋の鉄道、道路とも5日の再開はないと発表した。

関空では高潮とみられる海水で滑走路が冠水し、午後3時には閉鎖した。関空島では利用客ら約3千人が孤立状態になっている。旅客機の発着便が1日平均で460~470便。貨物機も同40便程度ある。航空各社では日本航空、全日本空輸とも5日の関空発着の国内、国際線全便で欠航を決めた。物流や観光、出張などの影響がさらに拡大する。

ライフラインにも被害が出た。関西電力管内では午後5時現在、大阪など2府4県で約160万戸が停電した。関西電力は「すべての送電再開には、なお時間がかかる見込み」としている。

自動車メーカーではトヨタ自動車やダイハツ工業が工場の稼働を取りやめた。従業員による通勤での安全確保などを重視したことがある。

気象庁によると、台風21号は4日正午ごろに徳島県南部に上陸した後、午後2時ごろに神戸市付近に再上陸し、同日夜に北陸地方から日本海に抜けた。台風の北上に伴い、西日本から北日本にかけて大気の状態が不安定となり、各地で非常に激しい雨が降る見通し。台風は5日朝には温帯低気圧に変わる見込み。

5日午後6時までの24時間に予想される雨量はいずれも多いところで、東海300ミリ、関東甲信200ミリ、北海道180ミリ、北陸と東北150ミリ、近畿100ミリ。5日までに予想される最大風速は近畿、東海、北陸が35メートル、北海道、東北が30メートル、四国、中国が23メートル。波の高さは東海10メートル、近畿9メートルなど。

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2018年9月4日、25年ぶりに非常に強い勢力で上陸した台風21号。関西で死者14人の人的被害をもたらしただけでなく、暴風で流されたタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、人と物の流れがストップするなど、経済にも大きな爪痕を残した。

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