2018年11月16日(金)

京東CEO、米国で一時拘束 海外事業に冷や水

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2018/9/3 20:30
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【上海=松田直樹】中国インターネット通販2位の京東集団(JDドットコム)創業者で、最高経営責任者(CEO)の劉強東氏(45)が女性に性的な暴行を加えた疑いで米国で一時拘束された。京東は6月に米グーグルと資本・業務提携を結ぶなど、海外事業の拡大を目指していた。会社側は容疑を否認しているが、イメージ悪化は避けられず、海外進出に冷や水を浴びせた格好だ。

米メディアなどによると、劉氏は出張先の米ミネソタ州で女性に性的暴行を加えたとして8月31日に逮捕され、1日に釈放された。京東は2日、「根拠のない告発内容で一時拘束された」との声明を発表した。劉氏は3日時点で、すでに米国を離れたとしている。

江蘇省の農村出身の劉氏は、一代で京東をアリババ集団に次ぐネット通販大手に育てた中国を代表する経営者だ。京東はグーグルと提携しているだけでなく、アリババをライバル視するネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)が約2割の株式を握る筆頭株主となっている。

劉氏は15年に結婚したが、相手が交際当時、その容姿からネット上でアイドル的な人気のあった女子大生だったため、ゴシップニュースとして中国社会でひとしきり話題になったことがある。

中国のネット上では今回の問題に関し、「劉氏が罪を犯すはずがない」「京東の商品を購入して応援する」など同氏支持の書き込みが目立つ。貿易戦争で市民の対米感情が悪化しているほか、中国社会は米国に比べ、セクハラに対する感度が低いことを反映しているようだ。

とはいえ、経営トップが性犯罪に関与した疑いがあると報道されたことは京東のイメージを傷つけており、グーグルとの提携を通じた海外進出など一定の影響が出るのは避けられそうにない。米国では最近セクハラなどの不祥事が相次いだことで、ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズの創業者が退任する騒ぎとなった。

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