非常に強い台風21号 4日昼、四国・近畿に上陸か

2018/9/3 15:33 (2018/9/4 1:52更新)
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非常に強い台風21号は勢力を維持したまま、4日昼ごろに近畿・四国付近に上陸する恐れがある。非常に強い勢力のまま上陸すれば、死者・行方不明者48人の被害を出した1993年の台風13号以来、25年ぶり。気象庁は暴風や土砂災害、低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけている。

黄円は風速15m/s以上の強風域、赤円は25m/s以上の暴風域。白の点線は台風の中心が到達すると予想される範囲。薄い赤のエリアは暴風警戒域

黄円は風速15m/s以上の強風域、赤円は25m/s以上の暴風域。白の点線は台風の中心が到達すると予想される範囲。薄い赤のエリアは暴風警戒域

JR西日本は4日正午をめどに京阪神地区の全ての在来線の運転を取りやめ、台風次第では、運転を終日再開しない可能性があるという。従業員の出退勤への影響などを考慮し、関西の大手百貨店や工場も相次ぎ休業を決定した。

ホンダが鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)などの4日の操業を止め、影響は中部圏にも広がる。

JR東海も、4日午前9時ごろから東海道新幹線のぞみの本数を減らして運行する予定だ。

台風21号は4日午前0時現在、種子島の南東約200キロを北に進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速60メートル。

5日午前0時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、東海、近畿、四国が500ミリ、関東甲信が400ミリ、北陸が300ミリ、中国が150ミリ、東北、九州北部、九州南部が100ミリ。4日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)は、四国、近畿が45メートル(60メートル)など、猛烈な風が吹く恐れもある。

黒良龍太主任予報官は会見で、21号は今年の台風の中で最も強い勢力と指摘。「急に猛烈な雨や風となる恐れがある。外の歩行は困難になるので、早めに避難してほしい」と呼びかけた。

21号が勢力を発達させた要因は、台風の発達を阻害する風が弱い海域を通ってきたことにある。台風は海面に対して渦を巻きながら垂直に成長するが、上層と下層で別方向の風が強く吹いた場合、発達しづらくなる。日本の南海上の水温は27度以上と暖かく、21号は勢力を強めた。

台風21号は今後速度を上げながら東北の日本海沿岸を北上する見通しで、4日午後にかけては首都圏でも非常に強い風が吹く可能性がある。台風通過後も湿った空気や前線の影響で、関東や東海では大雨が続く恐れがある。

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