拝啓 ベーブ・ルース様

フォローする

投手・大谷が復帰 気になる「二刀流」の行方
スポーツライター 丹羽政善

(3/3ページ)
2018/9/3 6:30 (2018/9/3 9:18更新)
保存
共有
印刷
その他

ソーシア監督もそうした空気を悟ったか。悲しいかな、野球が変わって監督の能力は必要とされなくなった。フロントの考えを忠実に実践してくれればいい。それを押し付けるには、ソーシア監督は存在が大きすぎた。

大谷の二刀流に関しても当初、ソーシア監督はどう捉えていたのか。早々に結果を残したことで二刀流をサポートする側に回ったが、キャンプで結果が出ないころは、エプラーGMが必死に開幕ロースターに入れるよう、説得したはずである。

左膝手術に踏み切ったプホルスの来季処遇も一つの課題=共同

左膝手術に踏み切ったプホルスの来季処遇も一つの課題=共同

ただ、エプラーGMにとって、ソーシア監督の退任は両刃の剣となりうる。

今年、大谷が指名打者でそれなりの試合数に出場できたのは過去2年、ほぼ指名打者として出場していたプホルスが一塁を守ったからだが、様々な故障歴があり、できれば守備につきたくないプホルスの不満を抑えたのは、ソーシア監督の力。次の"お飾り監督"にそれができるか。

エプラーGM、問われる手腕

もっとも、少々展開に変化が生じ、力量を問われるのはエプラーGMの手腕の方だ。というのも先日、プホルスは左膝の手術に踏み切り、現実問題として来季以降、どれだけ守備につくことができるか不透明となった。それはすなわち、大谷をどう起用するかという問題に直結する。となると、選択肢は2つ。

大谷に守らせるか、プホルスをトレードするか。

おそらく、理想は後者。プホルスを獲得したのはオーナーのアート・モレノ氏の独断だけに、そこにまず障害がある。プホルスの残り契約期間の3年、総額で6700万ドル(約74億円)のうち大半を負担する必要があるが、それをやらなければ来年、プホルスと新監督の間で指名打者での出場をめぐって火種となる。

エプラーGMが問われるのは、そこを含めてのチーム再建。ソーシア監督退任に伴い、プホルスをトレードし、エンゼルスがマイク・トラウトと大谷のチームであることを印象付ける。そのとき初めて、彼のチームづくりが始まる。

拝啓 ベーブ・ルース様をMyニュースでまとめ読み
フォローする

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
保存
共有
印刷
その他

大リーグコラム

電子版トップスポーツトップ

拝啓 ベーブ・ルース様 一覧

フォローする
9月3日のアスレチックス戦、三振に倒れてベンチに下がるエンゼルスの大谷=APAP

 「走り込みが足りないのでは?」
 「人口比2%に満たない珍しい“先天性”の異常」
 先日来、大谷翔平(エンゼルス)が受けた左膝蓋骨(しつがいこつ)手術の原因などに関して、様々な報道がある。分かりやすい言 …続き (9/30)

8月20日のレンジャーズ戦の八回、大谷はボールになる内角低めのスライダーを巧みに捉えた=共同共同

 「これが最後か?」
 帰る前、記者席からの眺めをカメラに収めていると、後ろから声をかけられた。レンジャーズの名物広報部長ジョン・ブレイクである。
 彼が言う通り、そこからの景色はおそらく見納め。テキサス …続き (9/2)

試合前、ベンチでウオームアップを行う大谷(8月14日のパイレーツ戦)=AP

 狭いトロントのビジターチームのクラブハウスだったことは覚えている。しかしあれは、2003年だったか、04年だったか。記憶が曖昧だが、試合前、松井秀喜(当時ヤンキース)にホームランに関連する話を聞いて …続き (8/19)

ハイライト・スポーツ

[PR]