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投手・大谷が復帰 気になる「二刀流」の行方
スポーツライター 丹羽政善

(2/3ページ)
2018/9/3 6:30 (2018/9/3 9:18更新)
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今や、フロントオフィスが戦い方を決める時代。たとえば、こういうデータがあるから、こうした選手起用をしてくれと監督に要請する。監督がそのデータを理解できなければ、その時点でその監督がユニホームを着ていられる時間は短くなる。それを突っぱねる豪胆な監督もいなくはない。「俺は俺のやり方で勝ってきた。だから、口を出すな」と。だが、そんな監督もおそらく、遅かれ早かれ退場を迫られる。

ソーシア監督、昔に比べ柔軟に

地元記者らに聞けば、それでもソーシア監督も昔に比べれば柔軟になったという。

ベンチから戦況を見守るソーシア監督(左)と大谷=USA TODAY

ベンチから戦況を見守るソーシア監督(左)と大谷=USA TODAY

かつて、エンゼルスのゼネラルマネジャー(GM)を務めたジェリー・ディポト氏(マリナーズGM)は、データなどを提示してソーシア監督に理解を求めたが、一蹴された。やがて権力闘争に発展すると、チームを去ったのはディポト氏の方だった。

2000年代に5度の地区優勝を果たし、02年にはワイルドカードからワールドシリーズ制覇。それだけの実績を持つ監督と新米GMでは勝負にならなかったが、10年以降は14年に地区優勝が一度あるだけ。15年オフにビリー・エプラー氏がGMに就任すると、エプラー氏の巧みなアプローチもあり、ソーシア監督もその指示に耳を傾けるようになったそうだが、それでもまだ両者には食い違いもみられる。

たとえば内野守備シフト。8月31日現在、エンゼルスの内野守備シフトの比率は大リーグ30球団の中で一番低く、わずか3.3%。トップのアストロズが38.8%なのとは大きな差がある。内野守備シフトが有効かどうかという点では議論が分かれるが、シフトを多用するヤンキースのアシスタントGMなどを務めてきたエプラーGMにしてみれば、もどかしく映るのではないか。

となると、エプラーGMが意のままに自分の考えた野球を体現してくれる監督を望んでもおかしくない。

先のディポト氏はマリナーズのGMとなった後、ロッキーズ時代のチームメートで、エンゼルスのGM時代にアシスタントGMを務めていたスコット・サービス氏をすぐさまマリナーズの監督に据えたが、それこそ今のトレンド。

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