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投手・大谷が復帰 気になる「二刀流」の行方
スポーツライター 丹羽政善

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2018/9/3 6:30 (2018/9/3 9:18更新)
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2日(日本時間3日)に投手としての復帰を果たし、再び投打の「二刀流」選手としてフィールドに立ったエンゼルスの大谷翔平。来季も同様の起用が想定されるが、それを支えてきたマイク・ソーシア監督勇退の噂、主砲アルバート・プホルスの左膝手術は何を意味するのか。

エンゼルスはこのオフ、再建とともに難しい課題に直面する。

統計学を駆使し、客観的に選手を評価するセイバーメトリクスと打球の初速、角度、投手が投げる球の回転数などを計測できる「スタットキャスト」というシステムで得られる数値をもとにしたデータ野球は、共通項が少なくない。与えられた数字をどう分析するか。選手評価やスカウティングにどう生かすか――。

名物監督、すっかり「希少種」に

その裏にしかし、大物監督を必要としないという非情な一面もあり、むしろ、力のある彼らは意思疎通の上で障害にすらなりうる。リーグを見渡すと今、いわゆる名物監督といわれる存在はすっかり"希少種"となった。おそらくその流れとソーシア監督退任報道は、一致する。

8月上旬のこと。米FOXテレビのリポーターなどを務めるケン・ローゼンタール記者が「ソーシア監督がシーズン終了後、契約切れに伴って退団する」と伝えた。

ソーシア監督は「何も決まっていない。戯れごとにすぎない」と一蹴したが、米紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者もソーシア監督の引退を報じ、ローゼンタール記者は出演したテレビ番組で「情報には絶対の自信がある」と強調した。

やはり、既定路線か。

ナイチンゲール記者は「他球団から声がかかる可能性もある」としながらも、その可能性を暗に否定。背景に時代の流れがあることをにおわせる。

同記者は8月27日付のUSA TODAYで、ソーシア監督ら大物監督が消えゆく現状に触れているが、取材に答えたカブスのジョー・マドン監督のこんなコメントが如実に状況を物語る。

「時代が変わった。フロントオフィスの人間は自分たちと同じ考えを持ち、評価手法などを受け入れる人材を監督に求めている。もしも、データ分析に基づく野球を受け入れられなければ、その時点で大リーグの監督になるチャンスを失う」

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