2018年9月20日(木)

米、パレスチナ難民機関への資金拠出を全面停止

トランプ政権
エルサレム
中東・アフリカ
北米
2018/9/1 6:47
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 【ニューヨーク=高橋里奈】米国務省は31日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を全面的に停止すると発表した。米国はUNRWAへの最大の資金拠出国で、1月に支援の一部を停止していた。全面的な停止は難民の生活環境をさらに悪化させ、パレスチナやイスラム諸国の反発を招く可能性が高い。

 UNRWAは500万人以上のパレスチナ難民に教育や医療サービスを提供している。米国務省のナウアート報道官は米国の過剰な資金負担は不公平としたうえで、「救いがたく欠陥だらけの運営にこれ以上資金を出すことはできない」とUNRWAを批判した。新たな支援方法や枠組みについて今後、国連や関係国と話し合うという。

 米国は2017年に3億6300万ドル(約400億円)を拠出したが、これが全面停止されるとただでさえ資金不足のUNRWAにとって大きな打撃となる。

 トランプ政権はこれまでもパレスチナや国際社会の反対を押し切って聖地エルサレムをイスラエルの首都と認定するなど、「親イスラエル」の政策を強行してきた。パレスチナ自治区ガザでは大規模な抗議デモに発展し、イスラエル軍との衝突で多くの犠牲も出た。UNRWAへの資金拠出の停止で、中東情勢がいっそう混迷する恐れがある。

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