長野県小諸市でインドネシア人が介護実習
介護・医療施設を運営するのぞみグループ(長野県小諸市)を中心とする介護施設協同組合(同市)は31日、外国人介護技能実習生を受け入れる研修センターの開校式を同市内で開いた。30日に来日したインドネシア人実習生の第1陣19人が9月3日から2カ月間、介護の初任者研修や日本語研修を受け、11月から長野、神奈川、千葉、群馬の6社会福祉法人に分かれて実習に入る予定。

外国人技能実習制度に2017年11月から介護職種も加わった。7月に宮崎県の施設が2人受け入れたのに続く全国2番目の受け入れで、インドネシア人は初めて。10月と来年1月にも計35人を受け入れる計画だ。
第1陣は女性17人と男性2人で年齢は18~29歳。全員がインドネシアで医療・看護関連の学校を卒業し、6人が日本語能力試験の「N4」級、13人が難易度が1つ高い「N3」級に合格済み。小諸では寮に入り、介護の初任者研修や日本語などを340時間学ぶ。
実習生は将来、介護福祉士の国家試験に合格して日本で永続的に働くか、インドネシアに戻って介護職のリーダーとして活躍することが期待されている。開校式でのぞみグループの甘利庸子代表は「私たちが日本とインドネシアの介護の未来を作ると考えてがんばりましょう」と述べた。
実習生のスリ・アメリアさん(26)は「将来はインドネシアに帰り日本で学んだ介護技術を教えたい」と抱負を語った。
一行は開校式に先立ち、小泉俊博小諸市長を表敬訪問し、窓口で転入届を提出した。