2018年9月21日(金)

ロボット・VR活用し防災訓練、不動産大手

住建・不動産
東京
2018/8/31 22:00
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 9月1日の防災の日にあわせ、東京都内で不動産大手が防災訓練を実施した。今年はロボットやVR(仮想現実)など最新技術を導入した点が特徴だ。三菱地所はゲリラ豪雨対策として土のうを運ぶロボットを使った訓練を実施。森ビルは大地震が発生した状況をVRで体験できる車を登場させた。増加する外国人にも配慮し、地域の防災力を高める。

ゲリラ豪雨に備え、追尾運転機能を持つロボットで土のうを運ぶ(31日、東京・丸の内)

 「ゲリラ豪雨が来る前に土のうを積んで閉館します」――。三菱地所が31日に東京・丸の内で実施した防災訓練。近年増加するゲリラ豪雨への対応として、ビルの出入り口に土のうを積んだり、止水板を立てたりする作業の習熟訓練を行った。

 土のうの重さは1個10キログラム以上。人が運ぶと時間がかかり、浸水被害を食い止めるのに間に合わなくなる。同社はフランスのメーカーの運搬ロボットを導入。最大積載重量は150キロで、ロボットのレーダーが人間を感知して付いて走る「追尾運転機能」により、人の手では運べない量の土のうを一度に運ぶ。将来は物流施設などでの活用も検討するという。

 「炊き出しを言い換えるとどうなりますか」。森ビルは31日、六本木ヒルズ(東京・港)で防災訓練を実施した。社員約400人が参加。災害時に「情報弱者」になりやすい外国人向けに、防災用語をわかりやすい日本語に置き換える「やさしい日本語」を練習した。

 例えば「炊き出し」は「温かい食べ物を作って配る」、「余震」は「後から来る地震」といった具合だ。港区に住む外国人の住民は4年間で約1600人増えたといい、外国人対応を強化する。

 東京消防庁の協力を得て、日本に1台しかない「VR防災体験車」も使用した。ゴーグルを着けて大地震が起きた家の中のVR映像を見ながら、実際に揺れを体験。家具の転倒防止など地震への備えを呼びかける。

 森ビルの森浩生副社長は「(災害時に)『逃げ込める街』としてこの街を造った。地域を守る意識を高めてほしい」と社員に呼びかけた。

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