2018年9月26日(水)

大正製薬HD、早期退職に948人 全従業員の15%

ヘルスケア
2018/8/31 15:22
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 大正製薬ホールディングス(HD)は31日、7月から募集していた早期退職制度の募集結果を発表した。応募人数は948人で、全従業員(約6300人)の15%にあたる。同社の18年3月期の連結純利益は前の期比10%増の316億円と好調だが、今後は少子高齢化など市場環境が縮小する可能性があることから、業績が好調なうちに組織をスリム化する考えだ。

大正製薬ホールディングスの上原明社長(5月の決算発表会見)

 大正製薬HDは5月に創業以来初となる早期退職の募集を発表した。上原明社長は「中長期的に発展するためにやらなければならない」と募集理由を説明。勤続10年以上で40歳以上の約3000人を対象に7月1日から8月10日まで早期退職を募集した。今回、全従業員の15%が早期退職に応募したことについて「ほぼ想定していた人数」(同社)としている。

 大正製薬HDは風邪薬「パブロン」など主力の大衆薬事業が好調で18年3月期の大衆薬売上高は前の期比2%増の1840億円だった。一方で医療用医薬品は研究開発費の増加や後発薬の普及拡大のあおりを受け、同4%減の961億円。医療用医薬品は政府の医療費抑制策の影響で今後も苦戦が続くとみられている。

 同社の19年3月期の連結純利益は富山化学工業の株式売却益418億円が貢献し、前期比75%増の550億円を予想している。早期退職による割増退職金や再就職支援などで122億円の特別損失を計上するが、すでに織り込み済みとして従来予想は据え置いた。

 ただ売上高は前期比4%減の2690億円、営業利益は同11%減の330億円となる見込み。特に18年4月に薬価改定があったため、医療用医薬品事業が大きく落ち込むことを予想している。

(高田倫志)

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