私たちは惨禍から何を学んだのか
大災害を生きる(1)
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昭和時代には観測することのなかった「震度7」を、平成の30年のあいだに日本は4つの大地震で体験した。わたしたちは災害とどう向き合っていくべきか。新たな危機の時代が、重い問いを投げかけている。(大島三緒)
東日本大震災(2011年) 死者1万5896人、不明者2537人、全半壊40万棟超
「大地さけて水わき出で、盤石われて谷へまろぶ」
平家物語に、文治元年(1185年)夏に畿内などを襲った震災についての記述がある。「ただかなしかりけるは大地震なり。鳥にあらざれば空をもかけりがたく、...
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