2018年11月14日(水)

つぶやきから映画を推薦、TSUTAYAがAIで新サービス

AI
BP速報
2018/8/31 20:00
保存
共有
印刷
その他

日経クロステック

レンタルソフト大手のTSUTAYAは2018年8月30日、映画探しをAI(人工知能)で支援する新サービス「TSUTAYA AI」の提供を始めた。ツイッター(Twitter)利用者のつぶやきを基に、その時々の気分に合った映画を薦める。

専用サイトにTwitterのアカウントを入力すると、数秒でお薦めの映画を20本表示する。各映画のあらすじや評価、店舗の在庫なども確認できる。店頭やネット配信の対象映画を無制限で見られる会員サービス「TSUTAYAプレミアム」に加入していれば、そのまま視聴できる。

TSUTAYA AIのサービス画面(出所:TSUTAYA)

TSUTAYA AIのサービス画面(出所:TSUTAYA)

あらすじの確認などのほか、推薦結果をTwitterで投稿することも可能(出所:TSUTAYA)

あらすじの確認などのほか、推薦結果をTwitterで投稿することも可能(出所:TSUTAYA)


お薦めの映画を表示する際に、個人のレンタル履歴などの情報は使わない。使うのはTSUTAYAが保有する膨大な商品データベースとTwitterの公開データだ。

商品データベースには公開日や上映時間などのほか、各映画に関するTSUTAYA独自の情報が保存されている。この情報と、Twitterの公開データから抜き出した映画の感想や視聴に至るまでの投稿内容などを分析して、その映画と一連のつぶやきとの関係性を数値化する。

この結果、「このような発言をする人はこんな映画を好む傾向がある」といった映画を薦める基準となる情報が得られる。つぶやきの分析には、単語や文章が持つ意味をAIによってベクトルで表現する手法を採用している。

TSUTAYA AI利用者のつぶやきも同様にベクトル化し、基準の情報と比較することでその映画が好きな確率を計算できるという。直近100回のつぶやきを読み込むため、発言が更新されれば薦める映画も変わる。「その時の気分に適した作品を提供できるのが強み」(TSUTAYA)

視聴履歴などを基に映画を選ぶと、ジャンルや出演者が同じなど、利用者もある程度想定できる結果となることが多い。しかしTSUTAYA AIでは、映画と一連のつぶやきの関係性を分析しており、監督や俳優といった特定の要素を判断基準にしているわけではないため、人によっては「思いもよらない作品をお薦めできる」(TSUTAYA)。

現時点でTSUTAYA AIが対象とする映画の数は約2000本だが、今後増やしていく予定だ。TSUTAYAプレミアムでデジタル化している映画は約8000本、TSUTAYAによれば近々1万本を超える。

例えばネット配信大手の米ネットフリックスは、視聴内容や時間帯、使用デバイスといった利用者の行動履歴を利用して映画の好みを分析する。TSUTAYAは履歴データを使わずに、喜びや悲しみといった感情が露呈しやすいTwitterのつぶやきを使うことで、個人の気持ちに沿った作品を薦めようとしている。

現在TSUTAYA AIが扱うのは映画のみだが、ネット利用者と相性がいい電子コミックや音楽などにも対象を広げる予定だ。「3年後には月間100万ユーザーを目指したい」(TSUTAYA)と、新サービスに期待を込める。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 増田圭祐)

[日経 xTECH 2018年8月30日掲載]

今なら有料会員限定記事もすべて無料で読み放題

保存
共有
印刷
その他

日経BPの関連記事

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報