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CIMB、4~6月期80%増益 特別利益計上で

マレーシアの金融大手CIMBグループ・ホールディングスは29日、2018年4~6月期の純利益が前年同期比で80%近く増え、19億8000万リンギ(約538億円)だったと取引所への届け出で明らかにした。資産運用部門の株式売却による9億3839万リンギの特別利益が寄与した。同行は今後についても堅調な業績を見込んでいる。

同行のザフルル・アジズ最高経営責任者(CEO)は「今後も楽観的に見ている。現在ある案件から判断すれば、4~6月期以上とはいわないが同様の業績になるはずだ。自己資本利益率(ROE)の目標も達成できるはずだ」と決算発表で述べた。

純金利収入は11.8%減の23億7000万リンギで、純非金利収入は21.3%減の8億8666万リンギだった。同行は減収の理由について、インドネシア事業での資本市場活動が低調だったことと為替換算を挙げた。

CIMBは収益の大半を東南アジアであげており、マレーシアとインドネシア、タイ、シンガポールを主要市場として重視している。総融資残高は、自国マレーシアでの融資が6月末時点で9%以上伸びたことから7%増えた。

ザフルル氏は、CIMBが18年のROEを17年の9.6%から10.5%へ引き上げることを目指しており、4~6月期の資本市場の活動が好転しているため達成できそうだと述べた。さらに、住宅ローンや法人向け融資の需要が堅調で、総融資残高の伸び率6%も達成する見通しという。

1~6月期の純利益は前年同期比44%増の32億9000万リンギだった。ザフルル氏によると、特別利益を除いた18年の純利益は過去最高を更新すると同行は見ている。(クアラルンプール=ニッケイマーケッツ)

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