2018年11月21日(水)

タイのカシコン銀、郵便局で預金・引き出しサービス

金融機関
東南アジア
アジアBiz
2018/8/30 21:59
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【バンコク=小野由香子】タイの銀行で資産規模4位のカシコン銀行は、国営郵便会社タイランド・ポストを銀行サービスの代理店に指定した。全国の郵便局1300カ所で同行口座への振り込みや預金引き出しができるようになる。タイの大手銀はこれまで自前で支店網を拡大してきた。今後は経営資源をネットバンキングに振り向けるため、実店舗では異業種との提携が進みそうだ。

まず964カ所の郵便局で同行口座への振り込みや預金の受け付けを始めた。手数料は1回の取引につき20バーツ(約68円)。2019年までに現金の引き出し、その後は口座の開設も可能となる見込みだ。

カシコン銀の支店は全国に1000店あるが、全郵便局にサービスが広がれば実質的な拠点数は約2倍となる。特に手薄だった地方部の支店網を補完したい考えだ。

インターネット通販の普及で郵便局の利用が増えていることにも着目する。ネットで売買する個人や個人事業主が、小包の配送・受け取りで郵便局を訪れる際に送料の引き出しや代金の振り込みをすることを想定する。タイランド・ポストにとっても、大手銀との提携は台頭する民間の宅配業者に対する競争優位につながる。

カシコン銀のパチャラ頭取は「今後はコンビニエンスストアやガソリンスタンドとも代理店契約をしたい」と話す。タイではネットバンキングが急速に広がっているが、依然として現金決済が主流だ。出店コストを抑えつつ、顧客需要に対応する。資産規模3位のサイアム商業銀行は3年で支店数を3分の1に減らすと1月に発表している。

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