お好み焼き 首都圏でFC 広島の「みっちゃん総本店」
都内外食と契約 ます新橋駅前に

2018/8/29 20:36
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広島県でお好み焼き店「みっちゃん総本店」を運営する、いせ(広島市)は首都圏に進出する。同社とフランチャイズチェーン(FC)契約を結んだ企業が年内に東京都内のJR新橋駅前の飲食店ビルに1号店を出店する。県外に店を出すのは初めて。広島を代表するお好み焼き店の進出により本場の味を食べられる機会を提供。観光誘客の効果も期待している。

広島駅の商業施設「ekie」(エキエ)の「みっちゃん総本店」(広島市)

ホテル運営を手掛けるカトープレジャーグループ(KPG、東京・千代田)の傘下でレストランなどを運営する「TRIPLETS」(トリプレッツ、同・渋谷)と都内でのエリアフランチャイズ契約を結んだ。新橋駅前のSL広場から徒歩圏内で建設中の飲食店ビルの2階に出店する。座席数は70席弱と「みっちゃん総本店」のなかで最大となる。主にお好み焼きや肉・カキ料理などを提供。いせはロイヤルティー収入を受け取る。

お好み焼きは材料は同じでも焼き方で味の良しあしが決まる。「みっちゃん総本店」では誰が焼いても同じ味になるよう1枚のお好み焼きを3人~4人で作業ごとに分担する。観光客で行列ができる広島駅の店舗では1日に最大1000枚のお好み焼きをつくる。

トリプレッツの30歳代~50歳代の社員3人は「みっちゃん総本店」のお好み焼きの作り方を学ぶため半年間、店舗で研修を受けた。開業時は1~2カ月、いせからもお好み焼きをつくる応援で1~2人を現地に派遣する。トリプレッツは1号店の集客状況などをみて次の出店を検討する。

広島を代表するお好み焼き店の老舗が首都圏に進出するのは珍しい。いせの小林直哉社長は「広島で食べ歩きをしたりするきっかけにもつながることを期待したい」と話す。

いせの売上高は年間6億~7億円。これとは別に、小林氏が社長を兼務し、冷凍のお好み焼きを製造販売する「エムズ」(広島市)がある。2015年5月に完成した本社工場などで生産、年間20万食を全国に販売する。広島の土産物として売られているほか、首都圏や京阪神の百貨店でもギフト用などとして取り扱われている。

▼みっちゃん総本店 広島のお好み焼きを生み出した老舗のひとつ。井畝(いせ)井三男(いさお)氏が1950年に「美笠屋」の名前で広島市内に創業。病弱な父に代わって長男の満夫(みつお)氏が営業し、53年に自身の愛称「みっちゃん」にちなんで店名を変更した。

現在の店名は「みっちゃん総本店」。現在は広島県内に直営の5店とFCの1店がある。本店は八丁堀にある。8月4日には広島市中区流川町にコース料理などを提供する店を新たに開業した。

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