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英アストン・マーチン上場へ 高級スポーツ車を増産

【ロンドン=篠崎健太】英高級車メーカーのアストン・マーチンは29日、英ロンドン証券取引所に株式を上場する方針を明らかにした。外国の投資ファンドの下で進めてきた経営再建が軌道に乗り、2017年には売上高が過去最高、最終損益も黒字化した。上場を機に増産投資を積極化し、販売増を目指す。

上場計画の詳細は9月20日をめどに発表する。英メディアによると時価総額は50億ポンド(約7150億円)規模となり、順調に進めば年末に上場する見通しだ。大株主のイタリアとクウェートの投資ファンドが保有株を一部売り出す。約5%を持つ独ダイムラーは主要株主にとどまる。

スパイ映画「007」の主人公が乗る「ボンド・カー」で知られる同社は、1台1台手作業で造る少量生産が特徴だ。高い品質でファンの心をつかんできたが、近年は赤字が続いた。07年に米フォード・モーターが株式を売却し、ファンドの傘下に入っていた。

14年に日産自動車副社長から転じたアンディ・パーマー最高経営責任者(CEO)が立て直しを主導し、モデルの改良や拡充に取り組んできた。スポーツカー「バンテージ」の新型車などが好調で、17年12月期の連結売上高は前の期比48%増の8億7600万ポンドと過去最高になった。最終損益は7420万ポンドの黒字(前の期は1億4790万ポンドの赤字)に転じた。

パーマーCEOは株式上場について声明で「会社の歴史の重要な節目になる」と述べた。18年の年間販売台数は6200~6400台を見込む。生産は19年に7100~7300台を計画し、中期的には年産1万4000台体制をめざしている。

併せて発表した18年1~6月期連結決算は、売上高が前年同期比8%増の4億4490万ポンド、純利益は税負担の増加で44%減の870万ポンドだった。

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