タイ親軍勢力、次期総選挙にらみ新党へ政治家引き抜き
[有料会員限定]
【バンコク=小谷洋司】タイで軍事政権に近い勢力が総選挙後の多数派形成に向け、ほかのグループから政治家の引き抜きを始めた。受け入れ先は親軍の新党で、最大の標的はタクシン元首相派のタイ貢献党。東北部や北部の農村に基盤を持つ同党を切り崩し、新憲法に基づき2019年2月以降に実施される総選挙後の新政権でも軍の影響力を維持する狙いだ。
11年の前回総選挙では下院定数500のうち貢献党が265議席、民主党が1...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り926文字