2018年11月21日(水)

新橋―晴海10分 「連節バス」など22年度本格運行

住建・不動産
東京
2018/8/30 1:30
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東京都は29日、都心と臨海部を結ぶバス高速輸送システム(BRT)の運行計画を発表した。3段階で路線を拡大する。2020年春から虎ノ門―晴海でプレ運行を始める。本格開業は22年度で、虎ノ門―豊洲など4路線で1時間に最大20便程度運行。新橋駅と晴海を約10分で結ぶ。臨海部の交通の利便性は高まるが、プレ運行では渋滞も予想され、定時性の確保が課題になりそうだ。

五輪選手村を転用したマンション群には新たに1万人超が住む(イメージ、東京都提供)

五輪選手村を転用したマンション群には新たに1万人超が住む(イメージ、東京都提供)

■五輪選手村ルートも

BRTは車両を連ねた連節バスなどで輸送力を高める交通手段。都のBRTは都心と臨海部を結ぶ幹線道路「環状2号(環2)」の整備状況にあわせ、路線を拡大する。(1)環2の地上部道路が開通する20年春(2)東京五輪・パラリンピック後(3)環2が全線開通する22年度――の3段階で、(1)と(2)はプレ運行の位置づけだ。

運行ルートは(1)は虎ノ門・新橋駅と晴海を結ぶ1路線。(2)では同路線に替えて虎ノ門―豊洲、勝どき―新橋駅、虎ノ門―東京テレポート駅を運行し、計3路線になる。

(3)の本格運行では、20年東京五輪の選手村の宿泊施設を転用したマンションのまちびらきにあわせ、新橋駅と選手村を結ぶルートも開設し、計4路線とする。

22年度以降は4ルートで運行する

22年度以降は4ルートで運行する

さらに東京駅や東京ビッグサイト、20年に完成する新客船埠頭「東京国際クルーズターミナル」などを結ぶルートも今後検討する。

都から事業者に選ばれた京成バス(千葉県市川市)が19年度に運行主体となる新会社を設立。バス車両の調達や運転手の採用、停留所の工事などに入る。停留所は車いすの人もスムーズに乗り降りできるように、車両との間に高低差がないバリアフリーの設計にする。

■京成バスなど参画

車両には燃料電池バスや連節バスを導入する。五輪前のプレ運行は、連節バスの運転経験があるドライバーもいる京成バスが実施する。五輪後のプレ運行は京成バスと新会社の共同運行にしてノウハウを共有する。22年度以降の本格運行は新会社が単独で手がける。

BRTは連節バスなどで輸送能力を高める交通手段(写真は奈良交通の連節バス)

BRTは連節バスなどで輸送能力を高める交通手段(写真は奈良交通の連節バス)

BRTは渋滞対策として、専用レーンを設けることもあるが、都は原則設けない。信号の少ない環2を主要ルートとすることで定時性を確保したい考えだ。

臨海部はマンション開発が相次ぎ人口が急増する一方、脆弱な交通網が課題だった。地下鉄構想もあるが、事業化には相当な時間がかかる。

約5600戸の選手村のマンション群には22~23年ごろから計1万人を超える住民が住み始める見通し。BRTの本格運行が選手村のまちびらきに間に合う見込みとなったことで、今後、大型マンションなどの開発計画が一段と進みそうだ。

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