2018年11月22日(木)

あなた好みの映画、ツイッター分析で TSUTAYA

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AI
2018/8/30 11:30
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NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のTSUTAYAは30日、人工知能(AI)を活用してオススメ映画を提案する新サービスを始める。短文投稿サイト「ツイッター」の投稿内容から72万種類の単語や顔文字などを認識し2000作品の中から上位20件を表示する。新サービスを足がかりに、旧作DVDのレンタル需要を掘り起こし、既存顧客の満足度も高める。

■AIが顔文字、絵文字も判断

新サービス「TSUTAYA AI(ツタヤAI)」は、ツイッターのアカウントを持っている人専用。レンタル上位の映画やSNS(交流サイト)で年間100件以上の投稿がある映画を2000作品選んだ。各ユーザーは自分に最も合う20作品を知ることができる。好きな有名人のアカウント名を入力すれば、その人の結果も見られる。

TSUTAYA AIはツイッターのアカウントを入力するとオススメの映画を20作品表示する

TSUTAYA AIはツイッターのアカウントを入力するとオススメの映画を20作品表示する

提案にはいくつかの分析方法を採用した。まずはユーザー自身のツイッターへの投稿やリツイート(転載)した文章を見る。単語や顔文字、絵文字など72万種類を文脈として認識する。

ユーザーと似た属性の人が好きな映画も分かるようにした。ある子ども向けの人気映画が一例だ。同映画を高評価している人のツイッターを分析してみると、「軽自動車」や「喫煙」といった単語とひもづくことが分かった。単に「子ども」「キャラクター」などとひとくくりにせず、隠れたニーズを発見する。

CCCは2017年10月、旧作のDVDとブルーレイ・ディスク(BD)を期限を気にせず借りられる「TSUTAYAプレミアム」を始めた。ツタヤAIの映画オススメ画面ではTSUTAYAプレミアムの映画情報を見られるようにし、同サービスへの新規登録を促す。登録済みユーザーの満足度も高める。

■事業コンテストがきっかけ

新サービスに使うAI開発のきっかけになったのは、CCCが毎年開催している事業プランコンテストだ。16年にファイナリストに選ばれたチームの案を事業化した。提案したのは元数学教師でデータサイエンティストの内田尚氏と、映画好きで北海道のガス会社に勤務していた阿部望氏。2人は17年4月にTSUTAYAへ入社し、開発を進めてきた。

2月にツタヤAIのプロトタイプを提供した際は1日の訪問者(ユニークユーザー)数が最大で15万人を超えた。首都圏のTSUTAYAの店舗では実業家の堀江貴文氏のツイッターアカウントから分析したオススメ映画を店頭販促(POP)として掲載し、利用を促す予定だ。

(企業報道部 吉田楓)

[日経産業新聞8月30日付]

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