2018年9月19日(水)

日産リーフ、走行中に電動ブレーキが作動しない脆弱性

自動車・機械
科学&新技術
BP速報
2018/8/29 15:00
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日経クロステック

 日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」に、走行中の電動ブレーキ機能を停止できるソフトウエアの脆弱性があることが日経 xTECHの調べで2018年8月29日までに分かった。電動ブレーキが作動しなくなった後も機械式ブレーキは機能し、最終的な安全は確保する。

日産のEV「リーフ」

日産のEV「リーフ」

 自動車セキュリティー専業のWhite Motion(ホワイトモーション)に依頼した調査で判明した。同社は、カルソニックカンセイとフランスIT(情報技術)企業が17年に設立した合弁会社である。電動ブレーキが作動しない状態で機械式ブレーキだけで制動力を発生すると、運転者にはブレーキが効きにくくなる違和感が生じる。

 調査は車内に乗り込んで実施したもので、無線通信経由で遠隔から電動ブレーキを停止することはできない。日産は「危険事象ではなく、安全に影響はない」とコメントした。日経 xTECHとホワイトモーションは、日産に脆弱性の詳細を報告している。日産は今後対策する方針だ。日経 xTECHは対策完了後に詳細を報じる予定である。

 今回の現象は、車載ネットワークのCAN(コントローラー・エリア・ネットワーク)を経由し、電動ブレーキの電子制御ユニット(ECU)を診断状態に移行させる制御信号を送ることで発生する。ECUが停車中に診断状態に移行した後、走行し始めても診断状態が継続する。停車中に診断状態に移るのは普通だが、走行中は正常状態に戻す必要があった。

 このほかにリーフで2件の脆弱性を発見した。1つは、外部通信用ECU(テレマティクス・コントロール・ユニット、TCU)のソフト(ファームウエア)を閲覧できる脆弱性である。ソフトを第三者に見られると、攻撃手段を見つける糸口になりやすい。

 もう1つは、走行中にメーターの表示を消せるもの。メーター信号と連動するADAS(先進運転支援システム)が、フェールセーフによりシステムを安全側に移行して停止する。2件についても、日産は「安全に影響しない」とコメントした。

(日経 xTECH取材班)

[日経 xTECH 2018年8月29日掲載]

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