2018年11月15日(木)

ペルー、ベネズエラ難民で非常事態宣言 流入止まらず

中南米
2018/8/29 5:59
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【サンパウロ=外山尚之】南米ペルーのビスカラ大統領は28日、経済混乱が続くベネズエラからの難民の流入が「健康・公衆衛生に対する差し迫った危機」だとして、非常事態宣言を発令した。隣国のエクアドルも8日に同様の措置をとっており、ベネズエラ情勢の周辺国への波及が止まらない状況だ。

ペルーの一時保護施設に滞在するベネズエラ人(25日、ペルー北西部トゥンベス)=ロイター

今後60日間、難民が大量に流入する北部の一部地域に対し、防災庁や保健省などの政府機関が直接介入できるようにする。ペルーはベネズエラと国境を接していないが、北部のエクアドルとの国境沿いの街に大量のベネズエラ人が滞留しており、水道などのインフラがパンク状態になるなど、地方政府では対応できない事態となっていた。

ロイター通信によると、現在42万人のベネズエラ人がペルーに滞在しており、この1年間で4倍に増えた。ベネズエラではハイパーインフレによる経済混乱が続くなか、マドゥロ大統領が野党の弾圧で独裁体制を確立。状況が改善される見込みが薄くなったとして、国民の流出が止まらない状況となっている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)は経済危機で周辺国などに脱出したベネズエラ人が少なくとも230万人に上ると試算する。

ペルーとエクアドル、コロンビア、ブラジルの4カ国は28日までの2日間、ベネズエラ難民への抜本策を協議する高官級の会議を開催したが、具体策は持ち越した。エクアドルが中心となり、9月17~18日に中南米諸国の首脳や閣僚が集まる会議を予定している。

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