2018年11月19日(月)

理研、レム睡眠に必須の遺伝子発見 眠りの仕組み解明へ

科学&新技術
2018/8/29 0:00
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理化学研究所の上田泰己チームリーダーらは東京大学などと共同で、夢を見る浅い眠りである「レム睡眠」に関わる遺伝子を発見した。この遺伝子の働かないマウスはレム睡眠がほぼなくなっていた。レム睡眠の役割を調べる基礎研究や、睡眠障害の治療に役立つ可能性がある。

成果は29日、米科学誌セル・リポーツ(電子版)に掲載される。

人の睡眠にはレム睡眠と、深い眠りである「ノンレム睡眠」の2種類がある。レム睡眠では体は休んでいるが脳波は起きている状態にある。レム睡眠中は夢を見たり記憶の定着が起きたりするとされるが、詳しい仕組みや役割は分かっていなかった。

研究グループは神経伝達物質の1つである「アセチルコリン」が睡眠に関与することに着目。狙った遺伝子を切断する「ゲノム編集技術」でアセチルコリンを受け取るたんぱく質の遺伝子を働かなくしたマウスを作り、睡眠状態を検証した。

すると「Chrm1」と「Chrm3」という2つの遺伝子を働かなくしたマウスで、レム睡眠がほぼなくなっていた。レム睡眠のないマウスは体が小さく、学習能力が低下するといった症状が出たが、生存には影響しなかった。

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