2018年9月21日(金)

オン・ザ・グリーン

フォローする

大里桃子、女子ゴルフ黄金世代の「雑草魂」
編集委員 串田孝義

(1/2ページ)
2018/8/30 6:30
保存
共有
印刷
その他

 170センチの上背を生かした高いボールでグリーンに落としていく大きなゴルフ。CATレディース(8月17~19日、神奈川県大箱根CC)でプロ初優勝を飾った20歳、大里桃子はどこまでのぼりつめるか、のびしろ十分な魅力に満ちている。

 アスリートの資質はありそうだ。元中学体育教師の父、充キャディーの話。「私は(陸上の)末続慎吾に塗り替えられる前の100メートルの熊本県記録を持っていた。妻は(女子マラソンの)松野明美の同級生。走り高跳びとハードルの選手でした」

ツアー初優勝を果たし、父の充さん(左)とトロフィーを手にして=共同

ツアー初優勝を果たし、父の充さん(左)とトロフィーを手にして=共同

 父はゴルフもハンディ0まで上達し、熊本県内のゴルフ場で7度クラブチャンピオンになっている。長男には「将司」と名付けたが、「兄はまったくゴルフをやっていません」と大里は苦笑い。ちなみに自身の名前の「桃子」はといえば、ゴルファーに嫁がせたいという父の思いから、タレントの菊池桃子さんにあやかったらしい。

勝の史上最年少優勝に衝撃

 父の練習場についていってゴルフを始めたところはよくある話。そんな大里に衝撃を与えたのが、地元熊本空港CCで行われたツアー、2014年KKT杯バンテリンだった。15歳293日の勝みなみが史上最年少優勝を果たした。女子ゴルフの強豪、熊本国府高1年の大里はその大会でボランティアとして速報係をしていた。当時、自身はプロの試合に出たことがなく、華やかな別世界でプレーする同学年のライバルがうらやましくもあり、悔しくもあり。

 勝は鹿児島、同じく沖縄には新垣比菜がいた。新垣は高2の15年、下部ツアーのラシンク・ニンジニアRKB女子でアマチュア優勝を果たし、レギュラーツアーでも3戦連続トップ10に入るなど大活躍。1998年4月~99年3月生まれの選手が「黄金世代」と呼ばれ、注目されるようになっていった。

 1998年8月10日生まれの大里も同世代。高校の3年間、全国高校選手権の女子団体で熊本国府高を優勝、2位、優勝へと導く。特に高3での優勝は熊本地震で一時避難生活を余儀なくされ、練習もままならない苦境を主将として乗り越えた。それでも舞台の華やかさではライバルに及ばない。日本ゴルフ協会のナショナルチーム入りも果たせなかった。いくら黄金世代と呼ばれようとも、心持ちはエリート意識とは無縁の「雑草魂」といったところだろうか。

  • 1
  • 2
  • 次へ

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

ゴルフコラム

スコアアップヘ

電子版トップスポーツトップ

オン・ザ・グリーン 一覧

フォローする
KBCオーガスタでツアー初優勝を果たし喜ぶ出水田=共同共同

 世界のゴルフ界は大型化の一途をたどり、米ツアーではダスティン・ジョンソンやブルックス・ケプカ(ともに米国)ら、ロッキー山脈のような大男たちが世界ランキングトップ3に名を連ねる。米ツアーで通算3勝した …続き (9/13)

ツアー初優勝を果たし、父の充さん(左)とトロフィーを手にして=共同共同

 170センチの上背を生かした高いボールでグリーンに落としていく大きなゴルフ。CATレディース(8月17~19日、神奈川県大箱根CC)でプロ初優勝を飾った20歳、大里桃子はどこまでのぼりつめるか、のび …続き (8/30)

小祝の持ち味は安定したティーショット=共同共同

 15歳でツアー優勝した勝みなみ(20)に、17歳で国内最高峰のメジャー、日本女子オープンを制した畑岡奈紗(19)――。1998~99年生まれで同学年の彼女たちは「黄金世代」として、今や女子ツアーの一 …続き (8/9)

ハイライト・スポーツ

会員権相場情報

[PR]