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大里桃子、女子ゴルフ黄金世代の「雑草魂」
編集委員 串田孝義

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2018/8/30 6:30
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170センチの上背を生かした高いボールでグリーンに落としていく大きなゴルフ。CATレディース(8月17~19日、神奈川県大箱根CC)でプロ初優勝を飾った20歳、大里桃子はどこまでのぼりつめるか、のびしろ十分な魅力に満ちている。

アスリートの資質はありそうだ。元中学体育教師の父、充キャディーの話。「私は(陸上の)末続慎吾に塗り替えられる前の100メートルの熊本県記録を持っていた。妻は(女子マラソンの)松野明美の同級生。走り高跳びとハードルの選手でした」

ツアー初優勝を果たし、父の充さん(左)とトロフィーを手にして=共同

ツアー初優勝を果たし、父の充さん(左)とトロフィーを手にして=共同

父はゴルフもハンディ0まで上達し、熊本県内のゴルフ場で7度クラブチャンピオンになっている。長男には「将司」と名付けたが、「兄はまったくゴルフをやっていません」と大里は苦笑い。ちなみに自身の名前の「桃子」はといえば、ゴルファーに嫁がせたいという父の思いから、タレントの菊池桃子さんにあやかったらしい。

勝の史上最年少優勝に衝撃

父の練習場についていってゴルフを始めたところはよくある話。そんな大里に衝撃を与えたのが、地元熊本空港CCで行われたツアー、2014年KKT杯バンテリンだった。15歳293日の勝みなみが史上最年少優勝を果たした。女子ゴルフの強豪、熊本国府高1年の大里はその大会でボランティアとして速報係をしていた。当時、自身はプロの試合に出たことがなく、華やかな別世界でプレーする同学年のライバルがうらやましくもあり、悔しくもあり。

勝は鹿児島、同じく沖縄には新垣比菜がいた。新垣は高2の15年、下部ツアーのラシンク・ニンジニアRKB女子でアマチュア優勝を果たし、レギュラーツアーでも3戦連続トップ10に入るなど大活躍。1998年4月~99年3月生まれの選手が「黄金世代」と呼ばれ、注目されるようになっていった。

1998年8月10日生まれの大里も同世代。高校の3年間、全国高校選手権の女子団体で熊本国府高を優勝、2位、優勝へと導く。特に高3での優勝は熊本地震で一時避難生活を余儀なくされ、練習もままならない苦境を主将として乗り越えた。それでも舞台の華やかさではライバルに及ばない。日本ゴルフ協会のナショナルチーム入りも果たせなかった。いくら黄金世代と呼ばれようとも、心持ちはエリート意識とは無縁の「雑草魂」といったところだろうか。

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