2018年11月19日(月)

キャタピラー、自動制御の大型ショベル発売

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2018/8/28 16:22
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キャタピラージャパン(横浜市)は28日、設計を全面的に見直した新型の大型油圧ショベルを発売すると発表した。ショベルの先端部を自動制御するなどICT(情報通信技術)を随所に盛り込んだ建機と、低コスト運用に特化した建機の2種類をそろえた。土木建設業界では国内外で燃費性能や生産性を高める需要が高まっていることを踏まえ、新型機を武器にシェアの拡大を目指す。

燃費改善や半自動制御などの利点を前面に打ち出す(28日、千葉市)

まず日本国内で売り込み、海外にも順次展開する(28日、千葉市)

36トン級油圧ショベルの新型機「Cat336」(税別価格は約3750万円)など2機種を31日に発売する。同機種はショベルの腕や先端部などにセンサーを装着し、積み込む土砂の量を計測したり、各部を自動制御して初心者でも設計図面どおりの地形に整地できる機能などを搭載している。国土交通省が提唱し、ICT建機を使い現場の生産性を高める「アイ・コンストラクション」などに対応した。

こうした高機能な機構を必要としない顧客向けには「Cat336GC」(税別で約3380万円)も用意した。2機種ともにエンジンなどの機関部でフィルターの交換サイクルを伸ばしたり、エンジンや油圧系統を自動調整するなどして、運用コストの低減を実現している。メンテナンスコストや燃費性能で、それぞれ約15%の改善が期待できるという。

キャタピラージャパンは17年、主力の20トン級の中型油圧ショベルで約25年ぶりに設計を見直した「Cat320」を投入した。「積み込む土砂をリアルタイムに計測する機種や、接触防止機能が支持されている」として、大型機も同様に設計を全面刷新し、市場の掘り起こしを狙う。

同社は「直近の約10年は各地域の排ガス規制への対応に追われてきた。新たに顧客の需要を把握し、より作業効率の高い機械を目指し、新機種を開発した」(油圧ショベル開発本部の清水邦友副本部長)という。新型機はまず比較的規模の大きい土木工事などに用いる日本国内向けに販売し、海外にも順次展開する。

一方、新機種で注目されるのは今後の「伸びしろ」だ。キャタピラージャパンはCat336の設計で各ユニットをモジュール化している。地域の需要や新技術の開発に応じて各ユニットを更新すれば、機種をフルモデルチェンジせずに最新機種を随時投入できるようにしたという。

「キャタピラージャパンの役員就任後、ICTの普及は進み、いまでも加速している」(ハリー・コブラック代表執行役員)。同社は兵庫県明石市に世界中の油圧ショベルの開発拠点とマザー工場を置いている。地域や時代のニーズが急速に変わるなか、顧客が必要とする機能をすかさず投入していく開発体制がより重要となる。

(牛山知也)

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