2018年9月27日(木)

サムスン、「NB-IoT」対応の無線通信プロセッサー

IoT
BP速報
2018/8/28 20:00
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 韓国サムスン電子は、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」向け無線通信SoC(システムオンチップ)の新製品「Exynos i S111」を2018年8月23日に発表した。携帯電話の標準化団体3GPPが定めた新規格「NB-IoT」に対応するモデムを集積したSoCだ。

Exynos i S111(出所:サムスン)

Exynos i S111(出所:サムスン)

 Exynosはスマートフォン向けSoCで使われてきたブランドである。サムスンはIoT向けExynosの第1弾として、製品名に「i」をプラスした「Exynos i T200」を17年6月に発表した。このSoCは、無線通信方式として、IEEE 802.11b/g/nのWi-Fiに対応する。

 今回は、Wi-Fiよりも長距離をカバーする「LPWA(ロー・パワー・ワイド・エリア)」通信の1つ「NB-IoT」に対応するSoCを発表した。CPU(中央演算処理装置)コア「Arm Cortex-M7」(動作周波数は200MHz)、512KバイトのSRAM、NB-IoT対応モデム、測位衛星システム(GNSS)レシーバー、セキュリティー向け回路・機能、各種の外部インターフェースなどを集積したSoCだ。

 NB-IoT対応モデムで可能なデータ伝送速度は、下り方向が最大127kビット/秒、上り方向は最大158kビット/秒という。通信可能な距離は10キロメートルを超えるとする。NB-IoTの特徴である、省電力モード(PSM)と待機時の受信間隔の延長機能(eDRX)に対応することで、10年間以上の電池寿命を確保できるという。

 GNSSレシーバーは、GPSとGalileo、GLONASS、BeiDouに対応する。位置情報はGNSSだけでなく、移動通信の「Observed Time Difference of Arrival」機能でも取得できるという。データ通信は、他の部分から隔離されたセキュアーな領域を使って行われる。IDや暗号キーはPUF(フィジカル・アンクローニング・ファンクション)で生成されるため、コピーされる心配がないという。AES(次世代暗号化標準)などに対応した暗号化回路を含む。

 新製品の価格や出荷時期は発表されていない。

(日経 xTECH 小島郁太郎)

[日経 xTECH 2018年8月27日掲載]

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