2018年9月23日(日)

北朝鮮「脅威」米朝会談後も変わらず 防衛白書

政治
朝鮮半島
中国・四国
2018/8/28 10:24
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 小野寺五典防衛相は28日の閣議で、2018年版防衛白書を報告した。北朝鮮の核・ミサイル開発について「これまでにない重大かつ差し迫った脅威」と明記した。17年9月の核実験が水爆実験だった可能性に言及し、脅威認識を昨年から上げた。6月の米朝首脳会談後も「脅威についての基本的な認識に変化はない」と指摘した。

北朝鮮のICBM「火星14号」=朝鮮中央通信・ロイター

北朝鮮のICBM「火星14号」=朝鮮中央通信・ロイター

 北朝鮮に関して、17年版は相次ぐミサイル発射を受け「新たな段階の脅威」と表現した。今回の「これまでにない」は一段強めた言い回しだ。17年9月の核実験は「水爆実験であった可能性も否定できない」と開発の進捗を懸念した。

 6月の米朝首脳会談は「金正恩(キム・ジョンウン)委員長が朝鮮半島の非核化に向けた意思を、改めて文書の形で明確に約束した意義は大きい」と評価した。そのうえで「核・ミサイル廃棄に向けて具体的にどのような行動をとるのかをしっかり見極めていく必要がある」と強調した。

 中国をめぐっては、東シナ海、南シナ海などの海洋進出について「高圧的とも言える対応」と批判し「日本を含む地域・国際社会の安全保障上の強い懸念」と前年と同じ表現で警戒感を示した。「軍近代化の動きは今後ともさらに加速する可能性がある」との文言を追加し懸念を表明した。

防衛白書の閣議報告後に記者会見する小野寺防衛相(28日午前、防衛省)

防衛白書の閣議報告後に記者会見する小野寺防衛相(28日午前、防衛省)

 自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を避けるための「海空連絡メカニズム」の運用開始は「日中両国の相互理解と相互信頼を増進する上で重要な一歩だ」と位置づけた。

 対ロシアでは、北方領土への地対艦ミサイル配備などを挙げて「活動を活発化させている」と分析。「動向を注視する」と記した。年末に見直す防衛大綱にも触れ「サイバー空間や宇宙空間など新たな領域の活用が死活的に重要になっている」と訴えた。

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