都心で雷や大雨 停電で京王線など一時運転見合わせ
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関東地方を中心に27日午後、大気の状態が不安定になり、局地的に雷や突風を伴った非常に激しい雨となった。落雷によって東京都内の約7700軒で停電が一時発生。京王井の頭線や京王線の全線で約1時間半にわたって運転を見合わせるなど、帰宅時間帯の足に影響が出た。

気象庁によると、27日午後8~9時にかけて、東京都練馬区で1時間に70ミリ以上、世田谷区で60ミリの非常に激しい雨が降った。さいたま市でも1時間に50ミリの雨と27.6メートルの最大瞬間風速を観測した。
東日本を南下する前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んだほか、日中は晴れて気温が上がったため大気の状態が非常に不安定となり、局地的に大雨や落雷が発生しやすくなった。
東京電力によると、午後8時50分時点で東京都や千葉県、埼玉県など1都3県で計8900軒が落雷のため停電した。
停電の影響で京王井の頭線と京王線が全線で運転を一時停止し、ほかの路線でも遅れなどが出た。首都高速道路では埼玉新都心線などで道路が冠水し、一時通行止めとなった。