北陸新幹線、フリーゲージ断念 関西で早期延伸論も

2018/8/27 20:10
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国土交通省は27日に開かれた与党検討委員会で新幹線と在来線を直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の北陸新幹線への導入が困難だと報告した。耐久性の検証に時間がかかるほか、車両コストが高額なため。今後住民と調整し、正式に断念するかどうかが決まる。

北陸新幹線の車両

北陸新幹線の車両

北陸新幹線は2023年春に金沢―敦賀(福井県)、46年には敦賀―新大阪が完成する見通し。JR西日本は敦賀開業に合わせてFGTを導入する考えだった。実用化できれば46年の全線開業までの間、新幹線が在来線区間(敦賀―新大阪)を走り、敦賀駅での乗り換えなしで移動できる計画だった。

関西経済連合会などは新大阪開業の時期が46年なのは遅すぎるとして、31年春ごろに早めるよう求めている。アジア太平洋研究所(APIR)によると、15年の金沢への北陸新幹線の延伸開業で、進学や就職で北陸と関東の結びつきが強くなった一方、関西とは薄れた。17年度に北陸3県の高校を卒業した生徒が大阪府、京都府、兵庫県の大学に進学した比率は15.8%と開業前の13年度から1.3ポイント低下している。

FGTが不可能だと新大阪まで新幹線が延伸しないと直通運転ができないことになり、早期開業を求める声が強まる可能性がある。

一方、FGTの新幹線への導入が困難な状況となればレール幅が違う在来線同士でのFGT活用に注目が集まりそうだ。在来線での検討を表明しているのは近畿日本鉄道のみで、京都―吉野(奈良県)区間での活用を考えている。

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