2019年6月18日(火)

クレーン インド深掘り タダノ、現地大手と合弁

2018/8/27 19:46
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建設用クレーン大手のタダノは27日、インドの機械メーカー、エスコーツと合弁会社を設けると発表した。インドに9月に設立し、建設用クレーンの開発や製造、販売を手がける。タダノは2012年にインドに販売会社を設け、市場開拓を進めてきた。経済成長でタダノが得意とする大型クレーンの需要は増えるとみて、現地企業と手を組んで需要を取り込む。

エスコーツが製造する建設用クレーン

ニューデリーに近いファリダバード市に合弁会社を設ける。資本金は6億ルピー(日本円で約9億5千万円)で、タダノが51%、残りの49%をエスコーツが出資。従業員は派遣も含め約70人を予定し、11月から業務を開始する。

エスコーツは工場も含めて、合弁会社に建設機械事業の一部を移管する。タダノは米国やドイツなどに製造拠点があり、海外の製造拠点としてはインドが5カ国目となる。

エスコーツは建設用クレーンのほか、農業機械としてトラクターの製造も手がける。17年度の売上高は508億ルピー(約808億円)で、建設用クレーンの製造ではインド内の大手。一方、タダノは12年にインドに販社を設けたが、販売台数は年間で数台にとどまる。

タダノが苦戦したのは、インドは小型の簡易クレーンが市場を席巻し、同社が得意とする大型クレーンの市場がまだ育っていなかったからだ。だが、経済発展に伴うインフラ整備などで、大型クレーンの需要は徐々に高まりつつある。

製造拠点を含めインドで足場を固めたいタダノと、大型クレーンの技術力が欲しいエスコーツの思惑が一致した。合弁会社の売上高は23年度に12億1500万ルピー(約19億円)を目指す。

タダノによると、17年の大型建設用クレーンの世界需要は7287台で、同社の世界シェアは23.9%。建設用クレーンの需要変動は激しく、世界需要は13年を直近のピークに減少傾向だが、中長期的には新興国や途上国の経済成長で需要は伸びていくとみられる。

タダノは建設用クレーンを世界で販売し、19年3月期の海外売上高比率は前期比8.9ポイント増の52.7%を見込む。国内は需要の伸びが期待しにくく、海外展開を加速させている。

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