永守・日本電産会長、市民会館を寄付 出身の京都 向日市に
日本電産の永守重信会長は27日、個人として京都府向日市に市民会館を寄付すると発表した。工事費は約32億円。永守会長は向日市出身。同日の記者会見で「お金は持って死ねないし、こどもに与えてもいいものでもない。医療、教育、地元を中心に少しずつ困っているところに使っていきたい」と話した。
建設するのは「永守重信市民会館」。地上3階建てで、延べ床面積は約3千平方メートル。2021年度に完成する予定。耐震上の問題から既存施設が休館となっていた。新設する向日市の庁舎の隣に建設し、一体で運用する計画だ。500席ある多目的ホールや会議室を備え、緊急避難場所としても役立てる。
永守会長は京都府立医科大学にがんセンターを寄付したほか、京都学園大学に寄付し、大学経営に乗り出すなど個人資産の寄付を加速している。
日本電産は企業としても約2千億円を投資し、向日市にグループ会社の本社・開発部門を集約する予定だ。
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