中国、核先制不使用転換も 米分析「不透明な近代化」

2018/8/27 16:25
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=共同】米国防総省は27日までに、敵の核攻撃を受けない限り核兵器を使用しない「核の先制不使用」政策を維持してきた中国が、方針を転換した可能性があるとの分析をまとめた。通常兵器による攻撃で体制や核部隊が危機にさらされると判断した場合は、核使用を辞さないとの見解が軍部で浮上していると懸念を示した。

中国の軍事動向に関する国防総省の年次報告書は、核の先制使用を中国指導部が支持したことを示す明確な証拠はないとしながらも「中国の不透明な核近代化計画は、疑念を抱かせるのに十分だ」と指摘した。

国防総省によると、中国は核戦略を担うロケット軍の即応性向上を重視。中国を標的にした攻撃を探知した段階で核を使用する即時発射態勢の強化を検討しており、宇宙配備の早期警戒システム整備を加速させている。中国人民解放軍の複数の高官が核先制使用を容認する見解を公に表明していることにも注目した。

中国は弾道ミサイルの射程を伸ばすことに注力しており、大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発では「重要な進展」があったとしている。米国のほぼ全域を射程内に収める多弾頭型の「東風41」について、複数の移動式発射を可能にする改良が進められているという。米のミサイル防衛網をすり抜けることを目指す東風41が配備されれば、核の先制攻撃能力が強化されるとの見方がある。

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]