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グラブルの騎士と2人きりに、リアルなアトラクション

日経クロステック

サイバーエージェントグループのゲーム会社Cygames(サイゲームス)でゲームエンジニアを務める佐々木貴之氏は2018年8月24日、ゲーム開発者会議「CEDEC 2018」(コンピュータエンターテインメント協会主催)で「高実在感コンテンツの未来」と題して講演した。仮想現実(VR)/拡張現実(AR)/複合現実(MR)の技術を融合させる形で独自開発したアトラクションについて、開発の経緯を明かした。

開発したのはスマートフォンゲーム「グランブルーファンタジー(グラブル)」の世界観を体感できる「VR四騎士」というアトラクション。臨時に設営した城の中の個室で、ゲームに登場する騎士のキャラクターと2人きりの時間を過ごせるというものだ。

2017年末の同社イベント「グラブルフェス」で初公開し、2018年夏に全国各地で開催した「グラブルサマーフェス」にも出展した。今後も出展の計画があるという。

佐々木氏は「グラブルの世界観を実体験してもらうにはリアルとバーチャルをシームレスにつなぐ技術が必要だった」と述べた。ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)の中だけでいくら騎士を再現しても、HMDを外した瞬間に現実に戻って興ざめしてしまう。そこで、わざわざ城と個室のセットを設営し、その中で台湾HTC製のHMD「HTC Vive」を着用すると騎士を登場させる仕組みにした。

HMD内のVR映像制作では個室空間の再現に徹底してこだわったという。HMDを装着する前後も、装着中も同じ光景が見えるようにし、没入感と実在感を高めるためだ。

そのために、建設・工業用の3次元レーザーレンジスキャナーを採用。個室の構造を高精度で自動計測し、VR映像制作の基にした。さらに食器や書籍など個室にある小物については、対象物をあらゆる角度から撮影して組み合わせる「フォトグラメトリー」という手法を使って再現した。

「体験した人の感想を聞くと、満足したという感想が多かった。かなり大がかりな仕掛けを作るのに苦労したが、その努力は報われたと思う」。佐々木氏はこう振り返った。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2018年8月24日掲載]

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