2018年9月22日(土)

空撮写真からスタジアムの3次元モデル、Cygamesなど

科学&新技術
BP速報
2018/8/27 18:00
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日経クロステック

 ゲーム会社のCygames(サイゲームス)と測量大手のパスコは2018年8月24日、ゲーム開発者会議「CEDEC 2018」(コンピュータエンターテインメント協会主催)で「空撮フォトグラメトリー技術とレーザースキャン技術の融合による広大な現実空間の3Dデータ化方法」について講演した。

 CygamesはスポンサーとしてサッカーJ1のサガン鳥栖を支援しており、サガン鳥栖の本拠地「ベストアメニティスタジアム(鳥栖スタジアム)」の改修に際して、改修後のイメージを伝える3次元映像を制作した事例を解説した。通常の手法では、詳細な3次元映像を制作するにはデザイナーの手作業が必要。Cygamesの国府力CGディレクターは「地道で膨大な作業の割には再現度が低い。新しい方法で省力化を図ろうと考えた」と話す。

Cygamesとパスコが制作した「ベストアメニティスタジアム(鳥栖スタジアム)」の3次元モデル

Cygamesとパスコが制作した「ベストアメニティスタジアム(鳥栖スタジアム)」の3次元モデル

 制作に当たって、建設・工業用の「レーザーレンジスキャナー」で取得したデータと、多数の写真から空間映像を再現する「フォトグラメトリー」技術を活用した。この点は、同じCygamesが取り組んだ「グランブルーファンタジー(グラブル)」のVR(仮想現実)コンテンツ「VR四騎士」の制作過程と共通している。

 ただし、スタジアムのサイズは約260×200メートルと巨大。フォトグラメトリーの基となる写真を撮影するのにも膨大な労力が必要だ。そこでパスコに協力を依頼して、測量の手法とヘリコプターやドローンを使った空撮写真を併用した。

 パスコの林大貴氏は「建設・土木工事の測量では、誤差範囲が法令で厳格に決まっている。今回は人が見るのが前提なので、ある程度の誤差を許容できると考えた」と説明する。この前提でスタジアムの周囲に標識を設置。空撮した写真を標識を基準に位置を合わせて、スタジアム全体の3次元モデルを生成した。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2018年8月24日掲載]

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