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英投資家、EU離脱も自国株に強気(海外投信事情)

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を2019年3月に控え、英投資家の間では楽観論が出ている。英金融情報誌によると、米ネット証券大手チャールズ・シュワブが英投資家201人(資産額2万5000ポンド以上)を対象に実施した調査では、英資産を中心に運用するとの回答が74%に達した。

英投資家、ブレグジットより米政治情勢を警戒

世界の金融・資本市場では英国がEUと何も合意できないまま締め出される「無秩序離脱」への懸念がくすぶるが、英投資家の受け止めは違うようだ。調査ではブレグジットが英国株に長期的にプラスに働くとの見方が57%を占める一方、米政治情勢や地政学リスクへの警戒感が強かった。米国株を中心に運用するとの回答は7%にとどまった。

英国株を選好する理由として、英企業に関する情報や英経済の動向を得やすいとの回答が多かった。海外株よりも自国株を選好するホームバイアスの傾向が「特に英投資家には顕著に表れる」(チャールズ・シュワブ)という。

英個人、自国株の売り越し続く

チャールズ・シュワブの調査結果とは異なり、英個人投資家による英国株売りが続いている。英国投資協会(IA)がまとめた2018年4~6月の公募投資信託の資金流出入状況によると、16億2500万ポンド(約2300億円)の資金流出超。売り越しは5四半期連続となり、売越額は8四半期ぶりの高水準だった。

英投資家がこれまでホームバイアスの恩恵を得てきたとは言い難いのも事実だ。過去10年間の欧米の代表的な株価指数を比較すると、独DAXが2.6倍、米S&P500種株価指数が3.2倍にそれぞれ上昇する一方、英FTSE100種総合株価指数の上昇率は7割にとどまる。英投資家の自国株への強気見通しが実際の投資行動につながるには、ブレグジットに伴う短期的な市場の混乱などを見極める必要がありそうだ。

(QUICK資産運用研究所ロンドン 荒木朋)

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