2019年7月18日(木)

周辺住民1万7千人が参加 2原発事故訓練、過去最多

2018/8/26 17:01
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政府は26日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(高浜町)で同時に事故が起きたと想定した原子力総合防災訓練の2日目を実施した。2日間で、福井、滋賀、京都3府県の住民約1万7千人が参加、府県内外への広域避難などを行った。参加者数は過去最多となった。

福井県敦賀市の敦賀港に停泊した海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」に災害時医療拠点を設置し、両原発近くにいる負傷者をヘリコプターで搬送して応急措置する訓練も初めて実施。沖合約5キロの海上で負傷者6人を受け入れ、地元の医師らが治療に当たった。

ヘリに乗ったおおい町の漁師、上山長一さん(58)は「訓練はスムーズだったが、想定外の悪天候でも手順通りにいくのか」と不安そうだった。

高浜原発から約2キロの高浜町音海地区では、住民20人が陸上自衛隊の大型ヘリに乗り込んで八尾駐屯地(大阪府)に向かったほか、海自の大型船が住民を輸送した。

京都府綾部市のあやべ球場では、避難してきた住民の体に放射性物質が付着していないか調べるスクリーニングを実施。防護服姿の自衛隊員が、避難車両のタイヤを水で洗う姿も見られた。

両原発から30キロ圏内の福井県の住民は、県内や兵庫県の避難先にバスなどで移動。福井県小浜市から同県越前市の武生商業高校に到着した自営業、伊藤哲男さん(57)は「今回は訓練なのでバスで来た人もいるが、実際には車で逃げる人が多いだろう。駐車場や子連れの家族への対応が必要だ」と注文を付けた。

京都府では、宮津市と京丹波町の住民がバスで兵庫県に避難し、約9千人が屋内退避、滋賀県高島市でも住民が避難訓練に参加した。

政府が了承した両原発の事故時の住民避難計画は同時事故を想定していない。政府は訓練を通じて実効性を検証するとしている。〔共同〕

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